1985年 アメリカ 152分


監督:スティーブン・スイピルバーグ
出演:ダニー・グローバー、ウーピー・ゴールドバーグ、マーガレット・エヴリー、オプラ・ウィンフレー 、ウィラード・ヒュー



 1909年、南部ジョージアの小さな町。そのはずれに住む黒人の一家。自分もまだ子供にすぎないセリー(デスレータ・ジャクソン)、のちに(ウーピー・ゴールドバーグ)が、子供を生んだ。父親は彼女がとうさんと呼んでいた男だ。とうさんは生まれた子供をセリーの乳房からもぎとってどこかに連れていってしまった。セリーの心の支えは妹のネティ(アコースア・ブシア)だけだ。ネティは綺麗だし頭もいい。やがてセリーはミスター(ダニー・グローバー)に嫁いだ。ミスターは4人の子持ち。最初、彼はネティを望んだがとうさんが断わり、代わりにセリーがやられたのだった。朝から晩まで掃除、洗濯、料理、子供たちの世話をして、ミスターにのしかかられるために。やがてとうさんとミスターのみだらな手が、賢くやさしいネティへと向けられたことを知ったセリーは、ネッティを家から逃げるように説得。ネティは牧師夫妻に助けられてアフリカヘ渡っていった。ある日、ミスターは歌手のシャグ(マーガレット・エヴリー)を家に連れて来た。セリーがシャグの面倒をみているうちに、2人の間に奇妙な友情が芽生えた。セリーの忍従の人生に驚くシャグと、夫の愛人ではあるが美しい心と自立の精神を持つシャグに、目を開かせられたセリー。セリーの魂は目覚め、自分も人間であること、真っ暗だった未来に道が開けているかもしれないことに気づくのだった。その魂が激しく燃えあがったのは、ミスターが何年にもわたって隠していたネティからの多くの手紙だった。その手紙のありかを教えてくれたのもシャグだった。ネティは元気でアフリカで伝導生活を送っていたのだ。一方、ミスターの息子ハーボ(ウィラード・ヒュー)の妻ソフィア(オプラ・ウィンフレー)は気が強く負けん気が災いして離婚するハメになる。しかも彼女は白人市長夫人に反抗的な態度をとったことから長い刑に処されてしまった。ハーポはソフィアと別れた後、愛人のスクィーク(レイ・ドーン・チョーン)を自分の酒場で働かせていた。そしてセリーは、ついにミスターに家を出る決心を伝えた。驚くミスターはセリーをなじるが、シャグはセリーの味方についた。そして長い刑で弱気になっていたソフィアも、セリーの反逆を見て、かつての元気がよみがえった。セリー、シャグ、そして歌手を目指そうとするスクィークが新しい人生を求めて旅立った。数年後、新しい生活も落ち着いた頃、セリーの前に、愛するネティが姿を現わした。


 オープニング、セリーとネティがお花畑で楽しく遊んでいるのシーンで始まる、次のシーンから一転し酷いシーンが、虐待をうけているセリーは、かなり辛いはずなのにすごくポジティブで人にやさしいが、嫌なやつには軽くイタズラをしながら、日常での些細な楽しみを見つけて日々暮らしていた。
 セリーが嫁いだミスターを『リーサル・ウエポン』でメル・ギブソンの相棒で家族思いで子煩悩な刑事役をやっていたダニー・グローバーだが、その印象が強い為に、このミスターがすごく極悪人な人に見えて仕方ない、善人ではないのは確かだが、黒人社会の家庭内の男尊女卑の話たけではなく、人種差別もとりあげられていた、市長婦人のシーンは、白人の深層心理に根付いているものだろうかと思った。市長を殴って8年間の刑を終え出所したソフィアを市長婦人はメイドにする。ソフィアにクリスマスを家族と過ごすようにと暇をつくる、この婦人の運転がまたヘタクソ。車でソフィアを送り、婦人は帰ろうとするが、前進してはトラクターにドン、バックしては木にドンとぶつかり、いっこうに出発できない、それを見た男達が助けようと車に近づいていくが、パニック状態になり、車から降りて「私は黒人によくしてやったのに」と連呼し、ソフィアが近づいて行くと「この人達が襲ってきた」と的外れのことを言い送ってきたソフィアと一緒に帰っていく始末。口では親切にしてやっていると言いながらも、心のどこかでは差別意識を持っていることがわかるシーンでなんだかなあって感じ、セリーは色々な困難を乗り越え、そんな状態でありながらも身の回りの人にも気を気を配り時間が過ぎていき、最後はセリーの生きて行くための希望だったネティと再会し話は終わる。
 このかなり重い話の主人公セリーの心の変化などウーピー・ゴールドバーグの演技は凄さを感じた。