2006年 日本 131分

監督・脚本:中島哲也
出演:中谷美紀、瑛太、伊勢谷友介、香川照之、市川実日子



  「下妻物語」の鬼才クリエイター、中島哲也監督が山田宗樹の同名小説を中谷美紀主演で映画化した奇想天外な女の一生物語。転落の一途を辿る壮絶なヒロインの人生を、多彩な映像表現を駆使してカラフルかつポップに描き出す。昭和22年、福岡県大野島に生まれた川尻松子。お姫さまのような人生を夢みる明るい少女時代を過ごし、やがて中学校の教師となる。しかし、ある事件が原因で20代でクビに。その後、愛を求めて男性遍歴を重ねるたびにますます不幸になってゆく松子。いつしかソープ嬢に身を落とし、果ては同棲中のヒモを殺害して刑務所に服役してしまう。


 私の周囲の人に『嫌われ松子の一生』を推薦する人が多く今回見ることになった。
 何と言っていいのか、ただ単なる不幸な人生を全うした松子の話ではなく、松子がチョイスしていた選択肢を選ぶかどうかは別として、松子と同じ悩みは誰もが持つ可能性はあると思う。
 松子の甥の笙(瑛太)の彼女明日香(柴咲コウ)が「人間の価値って、人に何をしてもらったかじゃなく、何をしてあげたかということ」とメッセージを残してウズベキスタンへ立つシーンは、少し茶化している部分があったけれども、このセリフが頭に残っている。映像もよかったし、最後も少し今の世の中の問題を考えさせられるシーンだった。