2007年 日本 98分
監督・脚本:野口照夫
出演:芦名星、安田顕、大森南朋、小市慢太郎
「演じ屋」「駄目ナリ!」でインディーズ界で注目を集めた野口照夫監督の長編劇場映画デビューとなるスピリチュアル・ヒューマン・ドラマ。ヒロインは映画初主演の芦名星、共演に安田顕と大森南朋。余命数年と宣告され、自暴自棄になった真奈美は、インターネットの自殺サイトで集団自殺を決意する。しかし、集まったメンバーは実行を目前に好き勝手なことを始めてしまい、結局自殺できないまま夜明けを迎える。真奈美は一人で実行しようと会社の屋上にやって来る。と、そこにサイトの管理人・妙田が姿を現わし、“ある人を助けてくれたら、苦しまずに死ねる薬をあげます”と奇妙な提案をするのだったが。
別に大森南朋にゾッコンという訳ではないのだけれど、ほぼ出演作品は見ている、不思議な役者であるのは間違いなく、端役でも大森南朋が出演していると興味をそそられてしまう。生大森南朋も今年の始めに見ているが、どうせ映像向きの俳優なんだろうと思っていた私、やはりその舞台でも存在感十分で、風間杜夫、小泉今日子、鈴木砂羽、荒川良々などメンバーの中でも喰われることなく、いい芝居をしていた。
この映画の最初の導入部分を見ているだけで、少し怪しく何者と思わせる妙田役を演じていて彼の役のおかげで話に集中できたし、あのポスター見て大爆笑をした。
安田顕はドラマ『ハケンの品格』で派遣会社の社員で出演していたのを覚えている。大泉洋と一緒に劇団をやっている、個人的には大泉洋よりも安田顕の方が良いと思う。この映画でもそうだけど、人のいい役しか見ていないので他の役も見てみたい気がする。
芦名星は『シルク』で、役所広司、キーラ・ナイトレイ、中谷美紀、國村隼等と共演している女優さん。
ひょんなことから15年ぶりに実家に帰るはめになった長田寛治、それに妻と言い張り同行することになった宮野真奈美。そこから彼女の中で何が変わり始める。寛治は15年ぶりに再会した父親には色々いわれるが、真奈美がいてくれたおかげで打ち解けることができる。駅で両親と別れる時に、父親が「寛治、人生はこれから一発逆転めざして頑張れ」と叫ぶ。
このセリフいいなあと思った。何か自分が言われたような気がした。
どうやら胡散臭そうな自殺サイトの管理人の妙田は、名前こそ自殺サイトだが実はこれで集まってくる人間の自殺を防ぐ役割を担っていたみたい、やるやないかい妙田くん。結局死ぬことなどこれぽっちも考えたことがない寛治が自殺しようとしている女を助けて死んでしまい、今まで死ぬこと前提で生きていた真奈美も妙田と同じことをする。
いや~やっぱりいいですわ、大森南朋。