1991年 アメリカ 130分

監督:ジョン・アヴネット
出演:キャシー・ベイツ、ジェシカ・ダンディ、メアリー・スチュアート・マスターソン、シシリー・タイソン



C・ベイツ扮する主婦は横柄なご主人にいい加減うんざりしていた。そんな時ボランティアで行った病院で知りあったJ・タンディの老婆は物語の天才。自分の身の回りに起ったこととして語る、ある女性の話に彼女はどんどん引き込まれていく。それは閉鎖的な30年代の南部の田舎町で、大胆に因習に逆らって、恋に生き、虐げられた黒人のためのレストランを開く勇気ある白人女性の話だった……。
 17年前の作品だから、当然、キャシー・ベイツも若いこと、夫に尽くしているが、横柄な態度をとる旦那にうんざりしている主婦エヴリンを演じている。ある日、ローズヒルホームで老女ニニーと出会い、ニニーがある話を語り始める、エヴリンはその話に興味を持ち頻繁にホームを訪れるようになる。エヴリンは自己啓発セミナーに通って何とか状況を変えたかったができずにいた。そのセミナーもちょっと笑いたくなる内容のセミナーだった。
しかしいっこうに自分が変われないでいた。ニニーの話を聞くことになってからは、すごい変わりようで『ミザリー』のような不気味な笑みを見せて、スーパーの駐車場で駐車スペースが空いたので、そこへ入れようと思っていたら、割り込まれて罵倒される。
そこでエヴリンは、キレてしまう、満面の笑みを浮かべながら、何か叫びながら、その割り込んだ車へ何度も突っ込むシーンは、笑えた。完全に吹っ切れたエヴリンは服装も変わり、夫への接し方もかわる。その変化の仕方はワイルドだった。どの自己啓発セミナーよりも、ニニーの話が何よりも自己啓発に役立ったみたいだった。
ニニーの話の内容は、イジーとルースという女性の友情、男性上位の社会、根深い黒人差別の話だった。タイトルにもなっている『フライド・グリーン・トマト』の意味は、イジーとルースのお店で出していた名物料理の名前からきたもの。他人事を語っていたと思っていたが、実はイジーはニニーのことだった。映画の核になるニニーの語るストーリーは、色んな話がてんこ盛りで面白かった。