2004年 日本 123分

監督:廣木隆一
出演:坂口憲二、堺正章、倍賞美津子、大塚寧々、伊武雅刀



  瀬戸内海に浮かぶ小島、葉名島。吉岡誠吾はこの日、島唯一の小学校、水見色小学校に臨時教師としてやって来た。誠吾は教室で全校生徒7人を前に、“ぼくは話すことができません”と黒板に書き記す。あ然とする子どもたちだったが、すぐに“口きかんから機関車先生や”といって大はしゃぎ。ほどなく“機関車先生”と7人の子どもたちは信頼と絆を強めていく。一方で、大人たちの間には口のきけない先生が赴任してきたことに対して苦々しく思う者もいた。それでも徐々に島の大人たちにも受け入れられていく誠吾だったが…。

何やかんやとこの廣木隆一監督の『やわらかい生活』、『ヴァイブレータ』、『M』、『恋する日曜日 私。恋した』と見てきて、初めて普通にみれた映画だった。他の映画と比べたらいけないのかもしれないが、見る前にはキャストは坂口憲二しかしらなかったが、まさかと思ったがこの監督が惚れ込んでいる寺島しのぶが、坂口憲二のお母さん役で声と写真で出演していた。あと生徒の父親で小市慢太郎がでていたので嬉しかった。頭は大泉洋かいあんたというヘアスタイルだった。
 坂口憲二が演技が上手い下手は関係なく、結構好きかもしれない。変な意味ではありません。ドラマ『医龍』は毎回欠かさず見たし、『チルドレン』という映画も見たけど、セリフは少し棒気味ですが、何かいいんですよねえ。今回は剣道で突きを喉に喰らって言葉を失なった教師の役をやっていたが、私はいい役に巡り合えてよかったのではと思ったおもった。
 漁で生計を立ててる島で、漁師が集う店には大塚寧々にドラマ『Dr.コトー診療所』を、久しぶりに見る倍賞美津子に松田優作のドラマ『探偵物語』を思い出してしまった。
機関車先生の吉岡は臨時教師を最後にし教師を辞する決意をしていたが、子供たちとの交流を通し、心境の変化が表れる。黒板いっぱいに別れのメッセージを書き、島を離れる。子供たちは、船が通るである場所へ先回りし、小高い山の斜面で待つ、ここで機関車先生が手話でありがとうと挨拶する、そして子供がひとりずつ泣きながら手話でありがとうと返すシーンは印象に残るシーンだった。この子供たちのおかげで、喋れないということで半分諦めていた自分だが再び北海道に戻り教師を続けることになる。
 子供と見るもよし、一人で見るもよしという映画だと思う。