1999年 中国 92分
監督:チャン・ヤン
出演:チュウ・シュイ、プー・ツンシン、ジャン・ウー
「スパイシー・ラブスープ」でデビューを飾った新鋭チャン・ヤンが、今までの中国映画とは全く違う斬新な描写で親子愛を描いた、1999年トロント国際映画祭国際批評家連盟賞受賞作。北京の下町で銭湯「清水池」を営むリュウは知的障害のある次男、アミンと共にそれぞれにリラックスした時を過ごしてくれる客人たちとふれあいながら満足な日々を送っていた。そんなある日、ビジネスマンの長男、ターミンが突然帰郷する。ターミンはアミンから届いた葉書から父が倒れたのではないかと心配して帰ってきたのだった。しかしそれは取り越し苦労で、元気な父の姿を見て安心したターミンは翌日、アミンを連れて帰りの航空券を買いに町中へ行く。ところがほんの少し目を離した隙にアミンはどこかへ消えてしまい……。
こんな銭湯あったらなあと思える銭湯が舞台になっていた、まさしくそこはこの映画のタイトルにもなっている『こころの湯』だった。
オープニングは、場所はオフィス街あるビジネスマンが近代的な公衆便所風の建物の前に立つ、扉の横のカードリーダーにカードを通す、コースを選択するドアが開き中へ、徐に服を脱ぎコンベアの上に置くと服はどこぞへ、ターンテーブルの上には全裸のビジネスマンが仁王立ち、すると四方八方からシャワーが、次にソープが吹き掛けられ、車の洗車マシーンのブラシが登場そいつが体を洗い始める。うん間違えたか借りるやつと思ったら、そのシーンは銭湯の客の妄想だった。妄想あけは、田舎の銭湯のシーンから始まる。
ターミンは、父親と確執があり、弟の知的障害のことを嫁さんにちゃんと話さずに結婚したみたいで、話が進んでいくと少し嫌なシーンが出てくる。ターミンはアミンの誤解を招く手紙で戻って来たが、結果的に兄ターミンはこの事で父親と蟠りがとれ、弟のことも疎ましく思っていたがそういう感情も消え、弟の面倒を見ると決意する。
何となくこの兄貴の心境は理解できる。似ている部分があるから、中国の文化にコオロギ相撲というのがあるのなんて知らなかった。このコオロギ相撲のシーンで対決しているじい様同士が口喧嘩をするのだけれど、そこでじい様の一人が「おまえはスポーツマン精神を知らないと」相手に言うシーンには違和感をもってしまった。あと2箇所ぐらい私的にもう少し工夫してくれたら、もっと違和感がない映画になっていたと思う。
