1995年 アメリカ 131分
監督:テイラー・ハックフォード
出演:キャシー・ベイツ、ジェニファー・ジェイソン・リー、クリストファー・プラマー
S・キング原作のミステリー映画。アメリカ・メイン州の小さな島にある、富豪未亡人の邸。そこで郵便配達人が見たものは、血だらけで横たわる女主人の頭上に、のし棒を手に呆然と立ち尽くす家政婦ドロレスの姿だった……。無実を主張しながらも、事件の詳細には黙秘を通すドロレス。彼女には20年前、夫殺しの容疑で不起訴になった過去があった。数年ぶりに帰郷した娘セリーナにも堅く口を閉ざすドロレス。その全ての真相は、20年前の日食の日に隠されていた……。主人公役はキング自身が彼女を想定して執筆したというキャシー・ベイツ。
『ミザリー』、『タイタニック』以来のキャシー・ベイツ出演作を見ることに、さてオープニングから色々な意味が込められていそうなシーンから始まった。 この映画にも最悪男が二人ほど、アル中のドロレスの亭主と、20年前の夫殺しを起訴できず、今回は起訴してやると執念深い刑事。
アル中更正施設に通っている亭主、ある日亭主が立ち上がるとズボンの後ろが縦に見事に裂けていた。それを見て笑うドロレス、亭主も裂けているズボンでおどけてドロレスをさらに笑わそうとする。すごく微笑ましく見えるシーン、ドロレスが笑いながら亭主に背中を見せて普通に座る。その瞬間ドロレスの顔がひきつった表情になる。見ていて何が起きたのかわからかったが、アルコールが入った亭主がいきなり馬鹿にされたと思い報復手段でキッチンにおいてあった薪で背中を強打したみたい、その時のキャシー・ベイツの演技は、見事だった。
泣きながら、動けず椅子に座っていたが食事の後片付けを始める、一時的な麻痺が手に起きていて、運んだカップを落として割ってしまう。その時に亭主が言った一言に切れてしまい、亭主をワインの空き瓶で殴打し、手には斧を持ち亭主に詰め寄り、その亭主に「私は二度とあなたに殴られない、今度やったらどちらが死ぬことになる。覚悟しておいて」と斧を亭主の足元に落とし、亭主は斧を持つ、「私を殺してもいいわ、でも死体は誰の目も届かない所に埋めて」と凄む、この時のキャシー・ベイツの演技には迫を感じた。
結局アル中亭主は、ドロレスには手を出すことは、なくなったが娘の学費の為の貯金を勝手に解約するわ、娘に性的虐待を行っている可能性があるもわかる。日蝕の日にそれを確かめるべく行動をとる、ドロレス。問い詰めるとキレ始めた亭主に追っかけられる。
草むらを逃げ回る、そして亭主は古井戸に転落し死亡する。これは事故扱いになり不起訴となる。
その頃から富豪の未亡人の面倒を見ることになる。20年が経過し、未亡人は車椅子生活になり、プライド高い未亡人は、自分を惨めに思い、自殺をしようとする。そこへ郵便配達人がやって来る、血だらけで横たわる女主人の頭上に、のし棒を手に呆然と立ち尽くす家政婦ドロレスの姿を見つける。その場だけを見れば、ドロレスが未亡人を殺めたと思われても仕方ない状況、そこで調査を始めたのが、20年前の不起訴事件の担当捜査官で陰湿な態度でドロレスを追い込もうとする状況証拠だけで、100%とクロと信じている完全に中立的ではなく、職権乱用気味で追い込んでいくが最後の最後で、ドロレスの娘のセリーナが助けに入り、今回も不起訴になる。
ドロレスも、セリーナも昔を思い出す回想シーンがあるのだけれども、そのどれもが印象に残り、画面に集中させる力を感じた。 母は強し、女は強し、男は最低、男は陰湿というイメージが残る作品でした。
