監督:四ノ宮浩

出演:クリスティーナ、エモン・エルミナダ、ジェイアール



 この監督四ノ宮浩氏の考えに賛同して5000人製作委員会
に参加してみました。


  フィリピンのマニラ市にある、東洋最大のスラム街。そこには、再生可能なゴミを転売して生計を立てる“スカベンジャー”と呼ばれる人々が暮らしている。今作は、家族のためにゴミを拾う子供たちの姿を6年間に渡って捉え続けたドキュメンタリーとその続編。


はっきり内容は覚えていないが、たしか酒井美紀が取材をしていたと思うが、その番組でスモーキーマウンテンの話を取り上げていたと思う。見てショックを受けたはずなのに具体的に説明ができない自分がいた為、それとは違うが『忘れられた子供たち』、『神の子たち』を見て確認することにした。

見始めてみると、テレビで見たそれとは構成そのものが違っていた、戦争のドキュメンタリーでは、酷い死体は見たことはありましたが、川に浮く水死体、道端に殺されて捨てられている死体、ゴミの山には、信じられなかったが病院で解剖して切断された太ももから下の足が捨てられていたり、ショックを受けてしまった。これが18年ぐらい前のスモーキーマウンテンと呼ばれる土地周辺の姿である。そこには全然オブラートに包んだ映像なんかはなく、すべてリアルな実態だった。
悲しいすぎるのが、そこに住む人達は、不法にその土地を占拠していることになっているので、住民登録なんかできず予防接種なども受けられないので、5歳未満の幼児死亡率が30%と言われているのを聞いて驚いた。こんなこと日本ではありえない。
学校も行かずに午前中にゴミを拾いそれを現金に変えて家へ生活費の足しにしているというか丸々が生活費に消えてしまうと言ってもいいかも知れない、大体30ペソを1日に稼いでいた少女がいた。これは日本円でいうと150円に相当するらしい、そこに住む人達殆んどがゴミを拾って生計を立てている。だからゴミ運搬車がゴミを捨てにきたらそこに皆が群がるので、車の下敷きになり亡くなる子供もいるしい、またゴミを巡っての殴り合い、殺人事件もたまにおこるらしい、そんな所でも生きるために働かざるをえない子供たちがいた。そういう状況下でも子供たちには笑顔は絶えなかった。貧しいながらでも家族と一緒にいて毎日食べれたら、それだけでいいという思いで働く子供たち。ある若者が結婚し、子供が産まれるが、病気になり検査費用が200ペソが必要になるしかし、毎日生きていくのに必死で貯蓄なんかできないので、お金を用立てる為に、自分の血を買って貰おうと売血をしようとするが、体重制限の50㎏に満たない為に、追い返されてしまう。何とかそのお金は用意できたものの子供の薬代に80ペソ以上かかってしまい、そのことで夫婦ゲンカしてしまい別居まですることになる。結局はまた一緒に住むことになる。若いとは言えども、約20年生きているのだから、そこらへんのことはお互い計算しておかないといけないと思うし、冷たいかもしれないが、子供を原因にするんだったら、子供を作るなとも思った。10人中3人が5歳未満で亡くなる土地なのだから、でも元通り一緒に住み始めた映像を見ると、もう2度とそんなことで喧嘩するような雰囲気ではなかったので、ホッとした。


続編はスモーキーマウンテンが閉鎖され郊外のパヤタスゴミ捨て場にゴミが捨てられるようになってからの2000年からの話で、ゴミ捨て場でゴミを拾う少年、そして川にはゴミが大量に浮いてそこからは、ガスがわいている。さらにそこには、水面に手だけが飛び出している、赤ん坊らしき死体が写し出されていた。かなり胸が痛かった、こんなに痛くなったのは初めというくらい痛かった、痛くて痛くて仕方なかった。 結局スモーキーマウンテンが閉鎖されても、新たなスモーキーマウンテンできてしまう、大きなゴミの山が崩れ500世帯が生き埋めになる。救出活動が続く、映像に映るのは犠牲になった親子の遺体、両膝から下がない遺体、ゴミの山から足だけ出ている遺体、無機質な大きな袋に入れられる遺体それは惨いシーンだった。続編を見ていて15分でこれだけのシーンの現実を見せつけられた。政府は再びゴミ山が崩落する危険があるからと住民に避難勧告を出す。当たり前の話だが、そこに住む人はゴミを拾い生計を立てているので避難勧告を出しゴミ山を封鎖した政府に対して封鎖解除のデモをしてしまっている。ゴミを少なくしていこうという流れになってきている世の中なのに、ゴミが少なくなると生活ができなくなる人もいるというフィリピンの現実。10人産まれて3人は5歳以上生きたくても生きれない現実も映し出しされていた。水頭症の子供が2組ほど紹介されていたが、手術をすれば助かる病気だがお金がないと泣き出す母親、手術ができないということは死を意味している。この後も映画は続くが沢山の小さな棺桶を多く見ることになる。
このドキュメンタリー映画を面白い、面白くないだけで判断するような人はいないと思うが、今上演中の『闇の子供たち』をこれで判断して感想を書いている人を目にした時は、それは全然違うんじゃないのと思いました。この2本を監督した四ノ宮浩さんの思いを記すものを見て、自分が直接アクションを起こすのではないけれども、監督の意に賛同し5000人製作委員会に参加することにしました。このドキュメンタリー映画を見て人それぞれ思うところは違うとは、思いますが何かが飛躍的に変化するわけではないと思いますが私は少し協力をさせていただきました。