こんなんありました!

2001年 韓国 103分

監督・脚本:ペ・チャンホ
出演:イ・ジョンジェ、イ・ミヨン、アン・ソンギ



 50年間独房に収監されていた男ファン・ソクが釈放された。時を置かずして漢江に一人の水死体が上がる。被害者の名前はヤン・ダルス。捜査を始めた殺人課のオ刑事は、ダルスが朝鮮戦争中、脱走捕虜を捕らえる任務についていたことを知る。その後、ダルスと同じ任務についていた元警察署長も死体で発見された。一方、捜査の過程でソン・ジヘという女性の古い日記が見つかる。そこにはジヘが“黒水仙”という暗号名で捕虜の脱走を手助けしていたこと、その作戦が露見しダルスに狙われた彼女を、ソクが救い出していたことが綴られていた…。

 この監督・脚本:ペ・チャンホは韓国のスピルバーグと呼ばれているらしい、名前を覚えておこう。
 裕福な家庭の娘と、その使用人の息子との半世紀を越える純愛。ジへとソクが小さな時に、ジへが重い病気になり、ソクは3里離れたところまで、医者を呼びに行く。その時ソクは、心の中で帰ってもし彼女が死んでいたら僕も死のう、もし生きていたら共に生きようと思いながら一生懸命走る。すごく一途な思いを持っている彼には、何色にも染まっていない白を想像してしまうような純粋さ、その役を演ずるのは、『シルミド』からファンになったアン・ソンギ完全に入ってしまった。
 ソクはジへの命を助ける為に、50年も刑務所に入り、会えるかどうか分からないジへの想いで刑期を終える。
 出所して、殺人事件の容疑者として疑われるが当然ソクは殺人などやっていないが、何故か自首してしまう。彼はその犯人が誰か知ってしまったのだろう。
警察に、「ソクを駅に連れてこい」と脅迫電話が入る。電話の主は、ソクだけ列車に乗れと指示をし、ソクだけ列車に乗せることに成功する。それを双眼鏡で覗き込み監視している女が画面に映し出される。それはジへだった。
この後に50年ぶりの再会を期待して嬉しそうな顔をしていた。何か計画があったのだろう。
 しかし、駅舎の屋上で警察に追い詰められてしまい、狙撃されて下まで落下して死んでしまう。その死体を運ぼうとした瞬間、駅舎の中から、「彼女に手を誰も手を触れるな」と絶叫する男が立っていた。列車に乗ったはずのソクが近づいてきて、ジへの死体を抱き、50年前にジへと分かれて逃げる時に「生きてこの指輪をまた私にはめて」と言われて渡された指輪をジへの指へはめて約束を果たす。しかしソクはジへに会うためにのみ生きてきたのに、皮肉なことに再会はできたが、ジへとは言葉を交わすことはできなかった。だった。お互いが大事に思いやり、会うために生きた半世紀は何だったんだろう?ちょっと悲しい映画がだった。