2002年 カナダ 120分
監督・脚本・出演:マイケル・ムーア
出演:チャールトン・ヘストン、マリリン・マンソン、マット・ストーン、ジョージ・ブッシュ
1999年4月20日、アメリカ・コロラド州の小さな町リトルトン。2人の少年は朝の6時からボウリングに興じていた。いつもと変わらぬ1日の始まり…のはずが、この後2人の少年は銃を手に彼らの通う学校、コロンバイン高校へと向かった。そして、手にしていた銃を乱射、12人の生徒と1人の教師を射殺し23人を負傷させた後、自殺した。マイケル・ムーアは問う、“なぜアメリカはこんなにも銃犯罪が多いのか”と。その疑問を解消するため、マイケル・ムーアはカメラとマイクを手に様々なところへアポなし突撃取材を始めるのだった。
マイケル・ムーアが、もし同級生だとしたら、友達には多分なれないだろう。しかし、これで見せてくれる行動力はすごいもので、感心したしアメリカとカナダの違いを取材しているシーンは、そういうことなのと感心してしまった。
まずマイケル・ムーアがノース・カントリー銀行で、口座を開いてくれたら銃をプレゼントというキャンペーンで口座を開き、銃を片手に銀行から出てくるところから始まる。こんなに簡単に銃が手に入ってしまうんだぞアメリカはとでも言いたかったのだろう。
たまに何を言ってるのムーアさんと言いたくなるシーンがあった。狩に出かけたハンターが冗談半分に服を着せて、ライフルを背負わし写真を撮ろうとしたら、そのライフルが暴発し足を撃たれらしいが、そこのやり取りが冗談なのか?真剣なのか?よくわからない。
ムーア「犬の身柄は拘束した?」
警察官「いいえしてません」
ムーア「犬が故意に撃ったとは考えられない?」
警察官「それはわかりません」
ムーアさんマジですかあ?と突っ込んでしまったよ。このままこんな感じで進んでいくんかあと少し不安になってしまった。
先進国での銃による年間の死者数を発表していたが、アメリカが他の先進国と桁違いでビックリした。そこでなぜ?という疑問が浮かぶ、ムーアはカナダに渡り銃環境を取材にいく。
カナダのオンタリオ州で、学生に"なぜ、アメリカでは銃による殺人が多いと思う?"と聞くと「さあね、みんなが憎しみ合ってるんじゃない?」、カナダ人は?「憎んでも射殺して復讐しようとは思わない」、どうする?「イタズラかな、バカにして遊ぶ」と答えていた。カナダの銃所持の数は、1000万世帯で700万挺らしくかなり多いしかし、カナダ人同士の撃ち合いはない、カナダ人は家に鍵をかけないらしく、あるひとが「アメリカ人は鍵によって他人を締め出すと考える、でもカナダ人にとっては、自分を閉じ込めることだ、それはイヤだ」と言っていた。カナダ人は懐がひろいなあと思った。
またここで、ムーアは抜き打ち調査を決行する。本当に鍵をかけていないか家庭を直撃していく、全ての家が鍵をかけていなかった。カナダは基本的には、国をあげて人には優しくという思想があるみたいで、肌の色で偏見を持ったり、恐怖ということが頭の中にないので銃による殺人が少ない、銃が多いからアメリカで銃による殺人が多いという理由にはならないということになる。
アメリカでは、銃を持つ持たない自由主義のアメリカだから何とも言えないが、銃がない悲劇と銃がある悲劇どちらが耳に入ってくるかと言えば、銃がある悲劇の方が多いと思う。
6歳の男の子が、同じクラスの女の子を銃で射殺してしまう事件も取り上げられていたが、これにはただ単に銃があっただけで起こった悲劇ではなく、背景には色々な要素があったが、6歳の男の子は殺意なんかなかったはず、そもそも銃がなければ、起きなかった事件だったと思う。こういうことに子供まで巻き込んでほしくない。
あのチャールトン・ヘストンの演説を聞いた時は、"あんた何様?"と思った。すごく腹立たしく思った。 こんな物騒な所へは、行きたくないなあ。
