2004年 アメリカ 94分

監督:ペッター・ネス
出演:ジョシュ・ハートネット、ラダ・ミッチェル、ゲイリー・コール


 アスペルガー症候群 という悩みを抱えた男女が困難を乗り越え愛をはぐくんでいく姿を描いたラブ・ストーリー。「レインマン」を手がけたロン・バスの脚本を、ノルウェー人監督ペッター・ネスが映画化。主演はジョシュ・ハートネットとラダ・ミッチェル。一見普通の青年ドナルド。しかし、彼はアスペルガー症候群という障害を抱え、平穏な日常生活を営むことが出来ずに悩んでいた。同じような障害を持つ仲間たちと定期的に集会を開いていた彼は、ある日そこで新たな参加者イザベラと出会い、奔放な彼女にたちまち魅了されるのだったが…。 


 自閉症といっても、色々なタイプの症状があるのだなあと知った。


 イザベルは、自由奔放に振舞っいた、とても自閉症には見えなかったが、イザベルが自閉症だと言うのであれば、外見とか会話では認識するのは難しくなる。

 モーツアルトとクジラというタイトルは、
ハロウィンの時に、
イザベラが、モーツアルト
ドナルドが、クジラ
 の格好をして夜の散歩をしていた。そこからとったものだと思う。


 ドナルドとイザベラは距離ををどんどん縮めて行くが、ドナルドが輪投げで
輪を大量に握って投げてビンに当たった瞬間に、耳を塞いでその場にしゃがみ込んで動けなくなったり、イザベラがドナルドの部屋を綺麗に片付けてしまい、帰宅したドナルドは取り乱しベッドで寝ていたイザベルに激しく文句を言ったり、ドナルドが会社の上司を家に招くので、その当日の朝「感じよくしてくれ」と頼んで家を出るがイザベラはドナルドの帰宅後上司の前でわざと感じ悪く振舞ったり、お互い相手のことは好きなのに分かりあえていない二人。


 この後も二人には色々な問題が持ち上がるが、最後のパーティーのシーンのイザベラの乾杯の言葉でふたりがどうなったのかわかる。
 その裏には、定期的にある集会に集まる仲間の支えもあった。


 印象残っているシーンは、イザベラのペットのうさぎが死んで慰めにドナルドがイザベラに会いに行った時の会話で、
イザベラ「友達でいて、私の親友になってあなたが必要なの、あなたは結婚を望んでいたけど」
ドナルド「僕が?」
イザベラ「態度で感じていたわ、それより友達でいて」
ドナルド「セックス抜きで?」
イザベラ「重圧ぬきで、友情しかあげられない、欲しい?」
ドナルド「もうちろん」


 このシーンがすごく頭に残っている。恋人同士になった男と女、未練たらたらの男がこんなことを言われたら、近くに入れる口実をあたえてくれたのだから「もちろん」と答えるだろう。友情しかあげられないと言われていながら、抑えられない感情をぶつけてしまうのが男の性だが、ドナルドはまた、イザベラに愛の告白をするが、イザベラは薬を飲んで自殺未遂をしてしまう。
「あと重圧ぬき」でと言ったイザベラの心の中には何か癒えない傷でもあったのだろう。

 異性の友と言える人間はいるが、未だに親友と言える異性には出会っていない。親友なんてそうそう現れないのに、それが異性になってしまうと確率は下がるだろう。

 以前親友と思っていた異性を誰かに紹介する時に、親友の○○さんと紹介したら、誰がと言われてしまった。だから親友とは片一方だけがそう思っていても成り立たないので成立させるのはかなり難しいと思う。

 久しぶりに、映画と共に作品の中で使われる曲もとても映画の内容と合っていていてよかったと思えた久しぶりの作品です。