『あなたになら言える秘密のこと』
2005年 スペイン 114分
監督・脚本:イザベル・コイシェ
ハンナ:サラ・ポーリー
ジョゼフ:ティム・ロビンス
一人の女性の痛みと再生の物語で、過去の苦難の記憶を胸に秘め、ひたすら孤独な毎日を送る若い女性、ハンナ。工場でも黙々と仕事をこなす彼女だったが、ある日、働き過ぎが問題となり、無理やり1ヵ月の休暇を取らされてしまう。そんな彼女は、ひょんなことから海の真ん中に浮かぶ油田掘削所でジョゼフという男性の看護をして過ごすことに。最初は頑なに自分の過去を語ろうとしないハンナだったが…。
最初に工場の事務所にハンナが呼びつけられ、会社としては、4年間無遅刻無欠席で文句はないが組合から文句がでたと告げられるシーンに?面倒臭いなあ、本人が権利として持っている有給休暇を使わないのは自由なのになあと思った。
ハンナは、本当は人が好きで仕方ないが人と仲良くなることをわざとしないように見えた。ジョゼフがある日、看護師コーラと15歳の少年の恋の話をする、その直後からジョセフにも油田採掘所の作業員にも心を開くようなるのだが、もう少し時間をかけてもよかったのではと少し思った。
ジョゼフが自分の秘密をハンナに語る。それでジョゼフになら秘密を打ち明けてもいいと思いハンナも秘密を言うがそれは、ジョゼフの秘密よりも悲しく深い話だった、そのことによってハンナはずっと死にたがってた。
秘密を打ち明けたことにより、多少は気が楽になったハンナ。ジョゼフが病院へ移送されることになり、ヘリコプターに同乗するが、到着後ハンナはジョゼフを置いて去って行く、元の生活に戻ってハンナ、目が見えなかったジョゼフだが、視力も回復し退院することになる。退院する時に、これあなたの荷物だとあるリュックを渡される。
ジョゼフは自宅に帰り、リュックの中身を確認すると石鹸があり、それで手を洗うが、この時多分ジョゼフは決心したんだろう。顔も知らないハンナを探し始めた。
なんとかハンナの居場所が分かり、ジョゼフはリュックを持ってハンナの前に現れる。ジョゼフは、自分の気持ちを打ち明ける、ハンナはその気持ちを受け入れたいはずだが、今の精神状態を語り、こんな状態だと無理と言うが、ジョゼフは、優しく一言返す。
ハンナの秘密とは、男には決して理解なんかできないことで、心の傷は計り知れない、仮にこのような秘密を打ち明けられたとして、相手に好意を持っていたとしてジョゼフと同じ行動ができるかなあと考えると、同じ行動はするとは思うが結末を同じ方向へ持っていけるかは?である。
エンディングでは、少女(ハンナの別人格だと思う。)が語り、もう私はでてこないと言い終わることからしてジョゼフは見事にハンナの傷を癒して幸せをつかんだと思わせて終っている。
しかし、ティム・ロビンスは、いい芝居をするなあと思った。『ショーシャンクの空に』の主演男優さんで、私も好きな作品が多い、サスペンスでは『隣人は静かに笑う』、コメディーでは、『ナッシング・トゥ・ルーズ』をオススメします。