「やわらかい生活」

(2005年)126分

監督:廣木隆一


               優子: 寺島しのぶ


               祥一: 豊川悦司


EDでマザコンの都議会議員: 松岡 俊介


         趣味のいい痴漢: 田口 トモロヲ


           気弱なヤクザ: 妻夫木 聡


        優子の同級生: 大森 南朋



絲山秋子デビュー作『イッツ・オンリー・トーク』を映画化したもので、下町の蒲田を舞台に、35歳で一人暮らしの橘優子の日常を描く物語。一流大学から大手企業の総合職とキャリア街道を突き進んできた橘優子だったが、両親と親友の突然の死をきっかけに、うつ状態へと落ち込んでしまい、入退院を繰り返す。


 オープニングは、出会い系サイトで知り合った痴漢と優子が映画館で痴漢プレイをしているところから始まる。その後、その痴漢に連れられやって来た蒲田を気に入り、引っ越すことになる。

 大学の同級生でEDの都議会議員、趣味のいい痴漢、鬱病のヤクザなどが、ゆるゆると集まってくるようになっていた。みんな孤独で弱いけれど、やわらかなつながりが、お互いを癒していくのだった。


 田舎に妻を置いて出てきた従兄の祥一が優子のところで居候することになる。


一緒に住むことで、優子の現状の躁鬱状態に直面する祥一。居候が始まった時から、何ら変わらず自然体のやさしさで優子に接する祥一、そんな祥一を振り回しながらも正直に自分の辛さを告白少し楽になった優子。


  好きなシーンは、体調が悪い優子の為に、祥一がお粥を作る。


そのシーンで、小皿から優子のお茶碗にはいっと言って何かを入れてあげる。優子は美味しいこれ何と聞くと、祥一は嬉そうに、「葱とひき肉をニンニクと生姜で炒めその後に醤油で煮詰めたもの、これぞ男流料理」とやさしさ全快で言ってあげる。もうこの当たりからは、優子の精神状態も落ち着いてくる。


祥一に優子は、奥さんとのことはっきりさせたらと言うが「結婚してからの6年間のことが空白になるのがもったいない。」と言う。ここは、「おい豊悦何ぬかしとるねん、何がもったいないんじゃはっきりせんやつやなあ」と思った。


精神状態すこぶるよくなった優子が祥一に向かって「私体調もよくなると、性欲もでてくるの、ねえしよう」と祥一に


近づいてくると祥一は優子に張り手をして怒る。てっきり優子が求めているようになるのかなあと思ったが、祥一が真剣に優子のことを考えているのがわかった。


 その後はどこかの外出帰りに車で優子の家近くまで来た時に、「俺このまま家帰る、俺もったいないと言ったけど、今がもったいなく感じるようになったから福岡に帰る、それと小さい時から優子ちゃんのことをし知っていたけど、今初めて本当の優子ちゃんのことを知ったよ。」と言ってキスして去る。


 祥一は、白黒はっきりする為に、福岡に帰っていった。


鬱病のヤクザに呼び出されて、俺仕事が入って今夜仕事をして、刑務所入ると思うのでこれで最後ですと言われる、その後、町を歩いていると同級生の都議会議員と秘書らしい女性が仲良くしているのを見たり、趣味のいい痴漢が娘と思われる女の子と自転車に乗って去って行くのを見て孤独感を感じてしまい。福岡行きのチケットを手に入れ福岡に向かおうとしたところ、おじさんから電話があり祥一の訃報が入ってくる。最後は優子が銭湯の湯船につかって泣いているところで終わるのだが、銭湯につかっているシーンではすべてタオルを巻いたまま湯船につかっていたが最後は、タオルをせずにつかっていた、これは何かの決意の表しなのか?



 これだけ自分に近い関係の人が亡くなってしまったら、女性だから鬱になるとかは関係なくして男でも鬱になる可能性は多々あると思う。この映画でも優子に対して祥一の存在が精神安定剤になっていたと思う。だから人には、何でも腹を割って話せる相手が必要だと思う。やはり仲間は宝である。




 


  大森南朋調査官としてこの作品が最後になりましたが、この作品での彼の出番はたったの1シーンでした。


これをもちまして大森南朋調査を終了します。