柿生浩美(かきお ひろみ)とは、今日読み終えた本『ホテルジューシー』の主人公の20歳の女の子名前です。
冒頭のくだりは、
私は自分にできないことがあるということを知っている。
私は「自分の取り分」というものを知っている。
そして私は、身の丈にあった物が好きだ。
だから、
なんでもできると思いこんで、
他人の取り分まで欲しがり、
身の丈にあわない物を身につけている人間が嫌いだ。
本当に嫌いだ。
でももっと嫌いなのは、だらしない人間。
物に対してもいいかげんな振る舞いしかしない。
そんな無責任な人間と一生つきあわずにいられたら、私はきっと
幸福に違いない。
と話は始まります。
卒業旅行の費用を稼ぐ為にひと夏沖縄のホテルでバイトすることになり、いろんな人と出会い、いろんなことを吸収して、ひと夏で一皮剥け成長するお話しです。最後は、この夏が始まる前、私は自分にしかできないことがあるなんて幻想を抱いていた。そして「自分の取り分」なんてものを自分で勝手に制限して、1人で勝手に窮屈になっていた。しかしそんな私に風が囁きかける。てをのばすだけなら自由、欲しいと声を上げるのも自由だよ。その声に耳を傾けたら、ちょっとだけ深呼吸がしやすくなった。と心境の変化が表れた。なぜか、この子の気持ちがよくわかって面白かった。