最近YouTube等での政治活動が多
くみられるし、皆、思い思いの主
張をするのは良いことだが、あま
りにも主張が偏っている部分も見
られるので指摘したい。
突っ込みどころが多いので継続的
に使っている資料など個々に突っ
込みたい。
なんか今まで使っていたグラフが
いつの間にかグラフが微妙に変
わっている。
まあ、経済状況の変化とか、最新
にしたとか、参議院調査室なので
舩後靖彦参議院議員の条件下の
シミュレーションの図となっている。
◆新シミュレーショングラフ
(上記動画の図)
過去にも指摘したが、「物価上
昇率」は「インフレ率」ではない。
まあ、「安定した経済状況の中
では、かなり高い確率でリンク
する」ということもあるので「物
価上昇率」を「単純にインフレ
率」ととらえても良いが、20兆円
規模の新規国債の発行、10兆
円規模の法人税の増税、そして
29兆円規模の消費税の減税(
廃止)とした場合に、必ずしも、
「物価上昇率」と「インフレ率」は
リンクしない。
もちろん、円安誘導になるので
原材料輸入価格の高騰、人件
費の高騰、給与の上昇はあり
得るが、まず、減税が国内生産
品や国内サービスにどれだけ
向けられるのか?も問題になる
し、かつ、日本の国債の評価は
一気に暴落することは目に見え
ている。なぜ「目に見えている」
のか?
①国の借金は国民の借金は
完全には嘘ではない。
・確かに国の借金は国民の
借金ではなく、かつ、貸手
が国内通貨建てかつ、国
内の投資家等によれば問
題無いとの話がある。更に
は自国通貨建ての国債で
デフォルトはあり得ないと
の話もある。しかし、実際は、
ある程度経済規模が拡大す
ることを前提に主張出来るこ
とであり、不確定要素の強い
日本ではまずありえない。
②新規国債発行20兆円の意味を
理解していない。
実は、日本の国家の歳入は60
兆円、そして歳出は100兆円
近くであり、現在65兆円の収入
(税収60兆円+その他収入5兆円)
で毎年35兆円国債を発行し、25
兆円を返済している状況だ。
これを山本氏の政策をその
まま実施した場合、税収50
兆円+5兆円の55兆円で
国債発行による収入が45兆
円となる。
何を意味するのか?日本の
サラリーマン的考えで説明す
るなら、年収650万円の人が
1億円借金を抱えている状況
が、年収550万円の人が1億
円の借金を抱えているのと
同じ状況になるのだ。しかも
前者は毎年追加で350万円
を借金し、後者は450万円の
追加の借金をする。両方とも
確かに破綻に向かっている
が、明らかに後者が破綻の
速度が速いのがお分かりだろ
う。かつ、今回の消費税の増
税により前者は700万円の年
収となるのだ。
実は日本はIMFから勧告を受
けるほど、財政運営は危機的
状況である。国債格付け会社
もしかり。だからこそ、山本太
郎氏が「僕は財務省なんです」
みたいなアホ発言で2002年の
財務省の格付け会社に対する
意見書を曲解して使用している
だけなのだ。
③グラフの動きの不思議
インフレ率は現状(消費税増税
)でも警備的でもインフレ傾向
(この場合は、安定的経済状況
なので物価上昇率とリンクさ
せても問題ない)だが、山本氏
の様に、大幅に減税をし、かつ
新規国債等で賄った場合に、
大幅なインフレが生じてしまう
可能性が高い。(仮に物価上
昇率がこのグラフの通りでも
インフレ率は、ものすごく高く
なる場合が、高い。)
またハイパーインフレの前に
スタグフレーションになる可能
性が高いと思われる。
山本太郎先生、ご活躍を祈ってます。