俺は三島鉄男
月形刑務所に移送される事を告げられた俺は朝食を済ませて身支度を整えた
そして隣の房の同囚に、知り合いのヤクザに鳩を飛ばしてもらうために(刑務所用語で鳩とは伝言の事、日常的な会話が制限されている場合が多いために舎房や工場が違う者とは簡単な事でもスパイの様に会話しなければならない)いつもの箸箱で看守の場所を確認しながら壁をドンドン叩き、「オイッ!三階の高橋さんに月形に移送が決まったって伝えてくれ」
そしてすぐさまこう返ってくる
「ズズズ」
この「ズズズ」や「ズ」と言う合図は「近くに看守がいるぞ」と言う囚人独特の合図で、口を必要以上に開けずに周りの者に危険信号を発する時の常套手段だ
そして仕切り直した後に隣の房から「はいよ」と返事が返ってきた
そしてしばらく禅を組む様に眼を閉じながら北の大地を思い描く
北海道樺戸郡月形刑務所
ハッキリ言って北海道と聞くと「北の国から」しか思い浮かばない
やがて荷物をまとめた俺の腕には手錠と腰縄がつけられてサルの様に連れて行かれる
なぜなら護送中に逃げられないようにだ
そして護送車に乗り込み座席の両端を看守に挟まれて座ると、俺の新しいプリズンライフに向けて車は塀の外へ走り出した
つづく・・・

月形刑務所に移送される事を告げられた俺は朝食を済ませて身支度を整えた

そして隣の房の同囚に、知り合いのヤクザに鳩を飛ばしてもらうために(刑務所用語で鳩とは伝言の事、日常的な会話が制限されている場合が多いために舎房や工場が違う者とは簡単な事でもスパイの様に会話しなければならない)いつもの箸箱で看守の場所を確認しながら壁をドンドン叩き、「オイッ!三階の高橋さんに月形に移送が決まったって伝えてくれ」
そしてすぐさまこう返ってくる

「ズズズ」
この「ズズズ」や「ズ」と言う合図は「近くに看守がいるぞ」と言う囚人独特の合図で、口を必要以上に開けずに周りの者に危険信号を発する時の常套手段だ

そして仕切り直した後に隣の房から「はいよ」と返事が返ってきた
そしてしばらく禅を組む様に眼を閉じながら北の大地を思い描く
北海道樺戸郡月形刑務所
ハッキリ言って北海道と聞くと「北の国から」しか思い浮かばない

やがて荷物をまとめた俺の腕には手錠と腰縄がつけられてサルの様に連れて行かれる

なぜなら護送中に逃げられないようにだ

そして護送車に乗り込み座席の両端を看守に挟まれて座ると、俺の新しいプリズンライフに向けて車は塀の外へ走り出した
つづく・・・