ブログ主の無頼餡です。
GW最終日は「主要人物の1人が降板する事にテコ入れの意義があったか」を考察します。
2024GW更新作品は「1話全部紹介」ではなく「簡易解説紹介」と考察になっておりますので、ご了承下さい。
本日のテーマは「ウルトラマンA」第28話「さようなら夕子よ、月の妹よ」です。
月の美しい夜
南夕子隊員は
月から何らかのメッセージを受ける。
「分かりました。今夜 … 今夜こそルナチクスが姿を現すんですね。
やります … 必ず」(南)
北斗は夕子を心配する。
TAC隊員達は超獣出現の報告を受けて現場に向かう。
ルナチクスが地中より現れ暴れる。
当然だが超獣はTACの攻撃を受けてもビクともしない。
逆にミサイルの様に発射される目で
TACの方が撃墜される。
残った竜隊長の攻撃に辟易したのかルナチクスは地中に退散し
マグマを栄養として吸収していた。
遅ればせながら現場に到着した北斗と南の両隊員。いつもと違い独断行動をとる南を北斗は訝しむ。
「変身するのよ」(南)
「何を言うんだ。それはあの超獣の正体を掴んでからだろ」(北斗)
「超獣は年に1度、地球の真ん中から表面に近づいてくるのよ10月の満月の夜に」(南)
「夕子。君は今夜確かに超獣の出現を予感していた。君はあの超獣の正体を知っているのか?」(北斗)
「放っておけば地球のマグマはあの超獣にみんな吸収され遠からず月の様になるわ」(南)
「月の様に?」(北斗)
「そう。月に空気もない。水もない。地球から見れば美しい月も実際は恐ろしい〇の砂漠なのよ。
この地球を月の様にしちゃいけないわ」(南)
「ようし」(北斗)
「ウルトラタッチ!」(北斗&南)
ウルトラマンA地中へ。
ルナチクスの得意な地中だけでなく
地上でも苦戦するが
最後はルナチクスを火の中に投げ込み勝利。
みんなの所へ行こうと北斗は言うが
南は泣き出す。
「お別れの時が来たから」(南)
「別れ? どうして我々が別れる事ができるんだ」(北斗)
「何の事だよ?」(北斗)
「星司さん、私、本当は宇宙人なの」(南)
「宇宙人?」(北斗)
「そう。地球に一番近い星である月に住む宇宙人」(南)
「君は月星人」(北斗)
「星司さん、月も地球から分かれた時は小さいながら地球そっくりで美しい山、美しい川に恵まれた星になるはずだった。
それが超獣ルナチクスに襲われた為にマグマのエネルギーを全部吸収され月星人のほとんどは〇に絶えた」(南)
「しかし君は生きている。立派に生きている」(北斗)
「えぇ、太陽から送られるエネルギーだけを頼りに。今でもほんの一握りの月星人が冥王星に逃れて生きています。
私もその1人なの」(南)
「それで君は何をしに … そうか、あの超獣は月を滅ぼした後、地球にやってきた。そして君は」(北斗)
「そう、私はこの地球に超獣ルナチクスを滅ぼす為に月星人を代表して派遣された。そしてそれは私達、月の兄である地球の命を救う事にもなったわ」(南)
「知らなかった。君が地球人でないとは」
(北斗)
「ごめんなさいね今まで黙っていて」(南)
「しかし君が月の人なら俺達地球人の妹じゃないか」(北斗)
「えぇ、あなたの協力でウルトラマンAになって、やっと私は目的を果たしたわ。
私には聞こえるわ。仲間が喜びの合唱をしている声が」(南)
「俺にも聞こえる」(北斗)
「さようなら。もう2度と会う事もないわ」(南)
「北斗隊員。これからはあなた1人でウルトラマンAになるのよ」(南)
「俺1人で … ウルトラマンAになれるだろうか?」(北斗)
「なれるわ。
私もう後僅かしか地球にいられないわ。
隊長達とお別れしてきます。星司さん、さようなら」(南)
「夕子 …」(北斗)
「俺は1人で見送る。長い間、一緒に戦ってくれた妹を俺はここから見送る」(北斗)
「ありがとう …」(南)
さて、ここで本日の本題です。
第28話をもって南夕子役の星光子さんは降板します。
但し、帰ってきたウルトラマンの榊原るみさんの様にダブルブッキングをしていた訳でもなく
ウルトラマンレオの出演者達の様に社会情勢が影響した訳ではありません。
第28話の脚本が渡されるまで全く知らなかったそうです。
色々と調べたところ誰が決めたのかは不明(視聴率を重視したプロデューサーの誰かだろうけど)。
また星光子さんは誰かから「番組のテコ入れ」と聞いたそうですが、この降板はテコ入れなのでしょうか?
テコ入れと言える部分があるとすれば合体変身がなくなり北斗1人での変身に簡易化される事により子供達の遊びに受け入れ易くなったくらいでしょうか?
3話くらい前の変身シーン。十字架に磔にされている夕子に北斗が被弾した機体から脱出しダイビングしながら変身など合体変身は過激化している。
星光子さんはウルトラマンAの番組制作に違和感を感じていたようですし、スタッフの噂レベルですがイジメを受けていたというものがあり本当に泣きたい気分だったでしょう。
「もう2度と会う事もないでしょう」と言いながら局側の都合でその後も数度(ウルトラマンタロウ含む)出演していますが、どんな気分だったのでしょうか?
全ては50年以上前の事で真相は究明できないのでこれ以上の深堀をしませんが成田的にはテコ入れとは到底思えません。
その後、月星人の姿になった南は
隊長達に別れを告げて
地球から去って行く。
北斗は初めて1人でAに変身し
夕子を見送る(何ですか、このファンタジーな画像は!)。
あぁ … これで終わればいいのに
南隊員の制服を
焼くなよ~~~!
最後にクイズです。
えぇ、太陽から送られるエネルギーだけを頼りに。今でもほんの一握りの月星人が冥王星に逃れて生きています。
上記青文字部分の南隊員のセリフには重大な間違いがあります。それは何処でしょうか?答えは5月8日の水曜日に発表します。
SF考証のない時代だしね …