↑その1の続きです。
「説明しよう。アワテルローの草原に陣取る皇帝チビレオン。そしてこれが皇帝チビレオン」(解説)
「武器商人のダーマスは来ておるか」(チビ)
「はっ。只今その商人の使いの者とか申す3人連れが参っております」(部下)
「通せ」(チビ)
「はっ。入れ」(部下)
「ジャジャ~ン。それ私達です」(ボヤ)
「チビレオン皇帝のお出まし」(部下)
「そんでもって武器弾薬は持参したか?」
(チビ)
「はい、もちろんでございます。チビデブン様」(ドロ)
「チビレオンじゃ」(チビ)
「は、は~いチビレオン様。それから」(ドロ)
「何じゃ。近うおじゃれ」(チビ)
「はい。これダーマスさんからのお手紙」
(ドロ)
「ん、ん …ううぅ … またまた敵軍のカエリントン将軍が僕の悪口言ってる。僕をフランス中のマドモアゼルにジャガイモだって言いふらしている」(チビ)
「ジャガイモ … ぴったりの表現」(ボヤ)
「お怒りごもっとも閣下。こうなったら憎っき敵を徹底的にやっつけて微塵切りにしちゃいましょ」(ドロ)
「でもねぇ僕等の軍もう資金ないのよ。武器は買いたし金はなしなしなの」(チビ)
「はっはっは。チビレオン閣下。もし何でしたら私がお力になってあげてももよろしいの。その武器ご用立てしましょうよ」(ドロ)
「何!? そちがか?」(チビ)
「その代わり、その閣下の辞書を頂けます?」(ドロ)
「何。この辞書とな? ん、よかろう。こんなもんでこかったら」(チビ)
「はっ!? 本当ですか?
嬉しいなぁ~」(ドロ)
「と思ったけど止めた。だって、これ僕の宝物だもん」(チビ)
「でもチビレオン軍は負けですよ」(ボヤ)
「そやそや。武器には代えられまへんでぇ、ホンマの話」(トン)
「もうちょいと待って戦局を見ようよ」(チビ)
「あ~~ もう」(ボヤ)
「何としてもチビレオンを追い込むしかないねぇ」(ドロ)
「説明しよう。ここはカエリントン将軍の陣地である」(解説)
「閣下、戦争を止めて下さい」(ガン)
「大勢の人々が苦しんでいるのですカエリントン閣下」(アイ)
「そりゃ儂だって戦争止めて家にカエリントン」(カエ)
「じゃあ俺達チビレオン皇帝の所に停戦の話合いに行ってきますよ」(ガン)
「それまで攻撃は待って下さい」(アイ)
「よろしい」(カエ)
「閣下。武器売りのダーマスが参りました」(部下)
「ダーマス?」(ガン)
「そしてこれがダーマス。武器商人」(解説)
「わっはっは。戦争はエスカレートして総攻撃用の武器が必要になるぞ。あの3人組なかなかやってくれるわい。わっはっは。
何奴だ?」(ダーマス)
「ヤッターマン1号、只今参上」(ガン)
「同じく2号」(アイ)
「罪無き人を苦しめて戦争を仕掛けるダーマス許さないぞ」(ガン)
「え~い黙れ黙れ」(ダーマス)
「たぁ~」(ガン)
「ぎゃあぁぁぁ~~」(ダーマス)
「ここはチビレオン陣地」(解説)
「な、何だと。敵にも武器を?」(チビ)
「閣下は騙されていたんです。すぐ戦争を止めて下さい」(アイ)
「よろしい停戦しよう。戦争止め。合図の空砲を撃て」(チビ)
「停戦の合図だ。こちらも空砲を撃て」(カエ)
「はい」(部下)
「えぇっ!?」(ガン&アイ)
「じゃあ辞書を3人組に渡したっていうんですか?」(ガン)
「あぁ、あの場合は仕方なかったんじゃ」
(チビ)
「大変だコロン。ドロンボー達が逃げて行くでコロン」(オモ)
「何~」(ガン)
「ドクロストーン … ドクロストーン …
どっち~ん。これだ。ドクロストーンはアワテルローの博物館の床の下」(ドロ)
「でも、これもデタラメの情報かも」(ボヤ)
「ううん。今度こそ本当の様な気がする。アワテルローの丘と言えばこの近く。
最終回の山場だよ」(ドロ)
「最終回って来週から私がボスなんでございますけれども」(ボヤ)
「ん~ いいからいいから。それより早く目的地へ急ぐんだよ。
遂にここまでやって来たんだ。ここまでやって来たんだぞぉ~」(ドロ)
「ヤッターゾウが来ました」(ボヤ)
「おのれぇ~、ドクロストーンを前にして邪魔されてたま~るか。
よぉ~し今日こそヤッターマンをやっつけろぉ~!」(ドロ)
「と言い続けて2年と1か月。ほないきますかぁ~」(トン)
「それ~、思い知れ」(ボヤ)
「負けるなヤッターゾウ。アクションメカだぞ」(ガン)
「そうよ頑張って」(アイ)
「説明しよう。今日はアクションメカのオンパレードである。ヤッターパンダ。子パンダ。
ヤッタードジラ。
ヤッターブル。
ヤッターヨコヅナ。
そして昔懐かしいヤッターアンコウ。
ヤッターペリカン。
そしてヤッターキングもやって来た」(解説)
「何だい何だい。ヤッターメカ祭でもあるのかい? えっ?」(ドロ)
「それともヤッターメカの集いかな?」(ボヤ)
「ふっふんボヤッキー。こっちにも切り札があるんだろ? 負けるんじゃないよ」(ドロ)
「分かってます。見てて下さい。今日のこの冴えてるメカを、このポチッ
とな」(ボヤ)
「こら! ボヤッキーったら」(ドロ)
「あら? 違った。こっちだった」(ボヤ)
「説明しよう。一見ただの紙の様に見えるが、その中には電子頭脳が配置され、しかもミニ超破壊用爆弾がセットされているのである」(ボヤ)
「よぉ~し、メカの素だい」(ガン)
「一度にソ~レイ」(オモ)
「あ~うん」(メカ)
「効いてきたぁ~」(パンダ)
「頑張れぇ~」(子パンダ)
「よし! ファンファーレはヤッターキングが引き受けた」(キング)
(ファンファーレ)
「パンダぁ~」(パンダ)
「芋! 芋」(芋)
「鍋 鍋」(鍋)
「空き缶。空き缶」(空き缶)
「ぼた餅。ぼた餅」(ぼた餅)
「ヒラメ。ヒラメ」(ヒラメ)
「フクロウ。フクロウ」(フクロウ)
「説明しよう。芋メカは空き缶メカに入り、
空き缶メカはぼた餅メカに包まれ共に蒸し鍋メカに入りお尻にヒラメメカが接続。
フクロウメカに支えられ、そして連結して巨大なミサイルに変形する」(解説)
「5秒前。4,3,2,1、0。
発射!」(メカ)
「うわ~ 来た。どうなるんでしょうねぇ。来たぁ」(ボヤ)
「ウロウロするんじゃないよ」(ドロ)
「あの何でそんなに落ち着いてられるのよ」(ボヤ)
「これが最終回の雰囲気だからよ」(ドロ)
「いや、そんなことはない。来週から私がボスになれるんだから」(ボヤ)
「うわぁ~~」(ドロ&ボヤ&トン)
「見たわねぇ~国分寺の笹川さん。あたなの目は明日から星の様に輝き出すわよ」
(ドロ)
「ちゃうで、ちゃうで」(トン)
「トラホームになるわよ」(ボヤ)
「最後の最後まで人の心を傷つけるんじゃないわよ」(ドロ)
「やった~~」(ガン)
「やったわぁ~~」(アイ)
「よぉ~し、いっちょういくか」(ガン)
「えぇ」(アイ)
「勝利のポーズ」(オモ)
「ヤッター」(ガン)
「ヤッター」(アイ)
「ヤッターマン!」(ガン&アイ)
「代表してヤッターキング」(キング)
「わぁぁ~~」(ガン&アイ)
「はっはっはっはっは~~」(一堂)
ヤッターマン 第108話 その2 ~End~
↓その3へ続く