東京で行われる国際平和会議を妨害する何者かを科学特捜隊は捜査していた。
その正体がジャミラという地球人だという事が分かり、各々の心は乱れるが
国際平和会議を成功させる為、ジャミラと戦う事を受け入れるのであった。
翌朝、出現したジャミラに
火炎放射の攻撃がされるが、炎を吹くジャミラには効かない。
「あいつは火を何とも感じない」と第二陣に控えていたムラマツ・キャップ達は驚く。
ジャミラの進行先にある村の人達は避難する。
破壊しても意義の無さそうな村を火の海にするジャミラ。
そんな村に向かう少年をハヤタ隊員は助けようとする。
少年は自分が飼っていた鳩を助けられて御満悦な様子。
ジャミラが迫り来る。
間一髪ハヤタ隊員は少年を助け出す。
ハヤタ隊員を助けようとイデ隊員は疾走する。
「くっそぉ~、ジャミラ、てめぇ。人間らしい心はもう無くなっちまったのかよぉ~~」とイデ隊員はジャミラに向けて叫ぶ。
イデ隊員の叫びが通じたのかジャミラの動きが止まる。
自分のした行為に対してジャミラは呆然としているようだ。
「水の無い星に育ったジャミラは火には強かった。
科学特捜隊によって高射砲が据え付けられ人工降雨弾が装填された。」(浦野光さんナレーション)
高射砲から人工降雨弾がジャミラに向け放たれる。
突然の、かつ大量の人口の雨にジャミラは苦しむ。
しかし、国際平和会議の会場に自分を見捨てた母国の旗を見たジャミラは怒りを力にして再び立ち上がる。
少年を安全な場所まで連れて行ったハヤタ隊員はウルトラマンへと変身する。
国際平和会議場へと向かうウルトラマン。
会議場へ乱入したジャミラに
ウルトラマンが体当たりをする。
数分の格闘の後
ウルトラマンはジャミラの弱点である水(ウルトラ水流)で攻撃する。
地球の平和を守る為、ウルトラマンは情け容赦無くジャミラを攻める。
ウルトラ水流での攻撃は終わったが苦しげ(悲しげ)な叫び声をあげつつジャミラは悶え苦しむ。
「ジャミラ … 許してくれ。だけど、いいだろう?
こうして地球の土になれるんだから。… お前の故郷 … 地球の土だよ」(ムラマツ)
悲しみに耐えるかの様なイデ隊員の表情。
「その日、国際平和会議は盛大に幕を開いた。
そして科学特捜隊の手によって建てられた墓碑銘は、こう読めた。
人類の夢と科学の発展の為に死んだ戦士の魂、
ここに眠る」(浦野光さんナレーション)
イデ隊員を残し、他の科学特捜隊の面々は交際平和会議場へと向かう。
国際平和会議に出席する各国の代表と思われる人々もイデ隊員の傍を通り過ぎて行く。
「犠牲者はいつもこうだ。文句だけは美しいけれど」(イデ)
皆が呼びかける声にジャミラの悲痛な声も交じる。
「故郷は地球 後編」~ 完 ~