【露頭位置】

秋田県山本郡八峰町八森 チゴキ岬

N40°24'47.1" E139°56'49.0"

 

 

【参考文献】

5万分の1地質図「岩館」(1963)

 

この場所の地質体の時代・名称・岩相について、参考文献から引用します。

▶新第三紀 中新世

▶藤倉川層

▶安山岩火山礫凝灰岩および安山岩凝灰角礫岩(安山岩凝灰岩および安山岩熔岩を伴なう)

 

ここでは凝灰角礫岩を貫く岩脈を見ることができました。

この写真の範囲では2条の岩脈が写っていますが、このほかにも岩脈はあるようです。凝灰角礫岩との関係がはっきりと判るのはこの場所でした。岩脈の姿勢はNNW-SSW走向、傾斜は90°近いです。写真中央の岩脈については、貫入面とほぼ直交する節理が発達しています。貫入面とほぼ平行な節理もあります。

左が安山岩質の凝灰角礫岩、右が岩脈です。岩脈を構成する岩石は安山岩か玄武岩と思われます。参考文献の地質平面図では、チゴキ崎北方の須郷岬付近にて、NNW-SSE走向の玄武岩岩脈が示されています。

左が岩脈、右が凝灰角礫岩です。左下のスケールは23cmです。

 

凝灰角礫岩。確認できた最大礫径は約50cmです。角礫が圧倒的に多く、角が取れた円礫は認められませんでした。写真下端のスケールは23cmです。

凝灰角礫岩。写真下端のスケールは23cmです。堆積構造は認められません(塊状無層理)。

凝灰角礫岩。写真下端のスケールは23cmです。

凝灰角礫岩。基質(matrix)よりも礫が多く、礫同士が接している礫支持または砕屑支持(clast-supported)の岩相です。

凝灰角礫岩。置いてあるスケールは23cmです。

凝灰角礫岩。写真右端のスケールは23cmです。

凝灰角礫岩

 

凝灰角礫岩

凝灰角礫岩。所々で緑色を帯びています。ここでも堆積構造は認められません(塊状無層理)。

凝灰角礫岩。右下のスケールは23cmです。

凝灰角礫岩。ここまで近づいて見ると礫と基質(matrix)の関係が不明確です。隙間を充填したような二次鉱物(方解石?あるいは沸石?)らしきものが見られます。