この本は無期囚だったが、20年20ヶ月を監獄で過ごして釈放されたある囚人が監獄にいたとき、両親と兄弟に送った書簡集です。
1941年生まれ、韓国の名門大のソウル大出身の人が如何して無期囚までなったのかなぁ。プロフィールでは統一革命堂の事件と関わりがあるそうです。政治犯だったみたいです。本を読むときには大逆罪でも犯したとは全然思われない方でした。彼の罪には時代的な影響もあると思いますが、
監獄で書いた文章は深くて、著者の繊細な面が感じられました。

監獄の窓にも芽が出ています。
 
文字もキレイだし、絵も上手でした。監獄でいる間、書道もしたそうです。
韓国の焼酎「처음처럼」のカリグラフィーをこの著者が書いたそうです。

無期囚に判決されると、狂ったりしませんか。彼の文章は落ち着いて、達観しているように感じられます。著者には小さなことさえ顕微鏡のように見つけ出す観察力が発揮される場所が監獄ではないかと思われました。
  
우리 방 창문 턱에
개미가 물어다 놓았는지
풀씨 한 알
싹이 나더니
어느새
한 뼘도 넘는
키를 흔들며
우리들을 가르치고 있습니다.

監獄に入れられても、思考は閉じ込められないみたいです。

この本のお陰で、抑圧されていない自由な生活を感謝することになりました。
彼の両親と兄弟も獄中生活を支えてくれた力だと思います。
家族の大事さを感じられます。

著者のシン・ヨンボクさんのホームページ
http://www.shinyoungbok.pe.kr/