レアアース、カザフから調達 脱中国狙い5月合意へ
日本とカザフスタンの両政府は、レアアース(希土類)の「ジスプロシウム」を共同開発することで近く合意する。来年から日本が1年で使う分の1割強を輸入し、年々増やしていく。日本はレアアースの8割を中国に頼ってきたため、「脱中国依存」を進めるきっかけにする。
枝野幸男経済産業相が5月初めにカザフスタンを訪れ、ナザルバエフ大統領らと会談して正式に合意する予定だ。これを受け、住友商事と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、現地の資源開発公社カザトムプロムが共同開発の基本計画に調印する。
カザフスタンではウランの採掘が盛んで、精製した残りの土にジスプロシウムが含まれている。計画では、北部のステプノゴルスクに工場をつくり、残土を国内から集め、ジスプロシウムを取り出す。信越化学工業がジスプロシウムを分離する技術を提供する。
今夏にも本格的に取り出し始め、今年はまず30トンを日本に輸出するつもりだ。日本では年間約500トンのジスプロシウムが使われており、来年にはその1割強をまかなえるようにする。
ジスプロシウムは、ハイブリッド車や電気自動車のモーターの磁石や家電の部品に使われる「重要資源」だ。だが、世界のレアアースの9割は中国が生産し、2006年からは戦略的に輸出枠を絞っている。価格も上がり、1年で10倍になった種類もある。
日本メーカーはレアアースの利用を減らしたり、代わりの素材を開発したりしている。だが、それだけでは追いつかず、中国に代わる生産地を探してきた。また、日米欧は中国の輸出制限は世界貿易機関(WTO)協定に違反するとして、中国を提訴する手続きを進めている。
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〈カザフスタン〉 面積は日本の7倍で、人口は約1600万人。原発の燃料になるウランの埋蔵量は世界2位。日本はここ数年で投資を進め、カナダや豪州に次ぐウランの調達先になった。石油、亜鉛のほか、レアメタルやレアアースなどの資源が豊富にある。
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〈レアアース=希土類〉 地球上にあまりないレアメタル(希少金属)の中でも埋蔵場所が
日本とカザフスタンの両政府は、レアアース(希土類)の「ジスプロシウム」を共同開発することで近く合意する。来年から日本が1年で使う分の1割強を輸入し、年々増やしていく。日本はレアアースの8割を中国に頼ってきたため、「脱中国依存」を進めるきっかけにする。
枝野幸男経済産業相が5月初めにカザフスタンを訪れ、ナザルバエフ大統領らと会談して正式に合意する予定だ。これを受け、住友商事と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、現地の資源開発公社カザトムプロムが共同開発の基本計画に調印する。
カザフスタンではウランの採掘が盛んで、精製した残りの土にジスプロシウムが含まれている。計画では、北部のステプノゴルスクに工場をつくり、残土を国内から集め、ジスプロシウムを取り出す。信越化学工業がジスプロシウムを分離する技術を提供する。
今夏にも本格的に取り出し始め、今年はまず30トンを日本に輸出するつもりだ。日本では年間約500トンのジスプロシウムが使われており、来年にはその1割強をまかなえるようにする。
ジスプロシウムは、ハイブリッド車や電気自動車のモーターの磁石や家電の部品に使われる「重要資源」だ。だが、世界のレアアースの9割は中国が生産し、2006年からは戦略的に輸出枠を絞っている。価格も上がり、1年で10倍になった種類もある。
日本メーカーはレアアースの利用を減らしたり、代わりの素材を開発したりしている。だが、それだけでは追いつかず、中国に代わる生産地を探してきた。また、日米欧は中国の輸出制限は世界貿易機関(WTO)協定に違反するとして、中国を提訴する手続きを進めている。
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〈カザフスタン〉 面積は日本の7倍で、人口は約1600万人。原発の燃料になるウランの埋蔵量は世界2位。日本はここ数年で投資を進め、カナダや豪州に次ぐウランの調達先になった。石油、亜鉛のほか、レアメタルやレアアースなどの資源が豊富にある。
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〈レアアース=希土類〉 地球上にあまりないレアメタル(希少金属)の中でも埋蔵場所が