美容院でシャンプーをしてもらう時に
「洗い残しとか、痒い所ありませんか?」
と聞かれるが
毎回「大丈夫です」と答えている。

さて、僕はよく妄想をする。
その場で自分が変な行動をした時の
周りの困った姿を妄想して心の中で笑っている。

先日美容院に行った時にも妄想した。
「洗い残しとか、痒い所ありませんか?」
という問いに対して、様々な答え方をしてみた。

まず、「後頭部が痒い」と言うと、
普通にそれに応えて洗ってくれた。
次に、「右耳の上に2センチ行った所の、
両耳を直線で結んだ線の
線対称にあたる部分が痒い」と言うと、
「え?笑」と返答された。
次の段階では、もう頭以外の所を注文してみる。
「背中痒いっす」と吐き捨てるように言うと、
これも「え?」と返答された。
一つ前と違うのは、
「え?」の言い方に笑いが入っていない。
本気の困惑である。
心についても言ってみた。
「なんだか今のこの現状が歯痒いんです!」
と言うと、
「そうか、分かるぞ!悩め、少年。
悩んだ数だけ強くなれるからな!!」
と熱血気味に応えてくれた。


まあ、変な趣味だと思われるかもしれないが
なかなかに面白い。