最近は気をつけてはいるが、小さい頃から
食器をテーブルの上で広げてしまう癖がある。
なぜだろう。
気づいたら、僕の領地がいつも広がっているのだ。
きっと根っからの戦国武将気質なのだろう。

よく母に
「味噌汁があさっての方向にあるよ。
ちゃんと飲みなさい。」
と言われていた。
いつも思っていた。
"あさっての方向"とは、どの方向なのか。
どこからが"あさって"なのか。

"あさっての方向"とは見当違いなことを指す。
例えば、サッカーをしていてシュートをしたとする。
そのシュートしたボールが
ゴールとは全く違う方向に飛んだ時、
"あさっての方向に飛んだ"と言う。

さて、"あさっての方向"があるならば、
きっと"あすの方向"も
"きょうの方向"もあるはずだ。
テーブル上で考えると
自分から半径何センチまでが"きょうの方向"で
何センチまでが"あすの方向"なのか。
また自分から見て、
斜め何度からがその方向になるのか。
気になるので、詳しく決めて欲しい。

まあ、こんな屁理屈ばかり言ってると
母の"怒りの咆哮"が聞こえてきそうだ。



これは"あさっての方向"を向いている将綺の髪。