こんな感じで、前回のカラーの色素が残留していると、次回のカラーオーダーが困難になることも……

例えばこんな感じで前回のピンク系が残っているとき

『グレー』
『アッシュグレージュ』
などの寒色系のオーダー
なかなか1発では厳しいです😧

むかーし、美術で色相環って習いませんでした?

これです。

実は美容師、カラーリングのとき、この色相環の知識めちゃ使います

『補色』というものがあり、この色相環のそれぞれの色の反対に位置する色は並べた時引き立てあいもするけど、混ぜ合わせた時は色を打ち消し合います。

この打ち消し合うというのがくせ者😑
打ち消しあった結果、出てくる色は黒です😧
黒というか、茶色というか、とにかく透明感とはかけ離れた色が出ます。



今回のお客様はアッシュグレージュのご希望。
と、いうことは先程の話で、赤系とは反対のご希望。
ლ('꒪д꒪')ლ


まずは赤を消すには、脱染剤をつかいます。
これは髪の中の染料のみを消せるもの。
ブリーチとはまた別✋
ダメージの出方が違います。


途中の写真忘れたので載せれませんが、無事に赤が抜けました👏🏻

次に色を入れるのですが、入れ方は様々。
ヘアマニキュア
ヘアカラーバター
酸性染料と言われ、ビビッドな発色が特徴
ただし、次回のカラーリングに影響が出る場合があるので、注意が必要。
マニックパニックとか、有名ですね。


アルカリカラーと言われる薬。
これは1番メジャーかもしれませんね。
美容院で白髪染めやカラーリングに行った時、最も提案されやすい薬です。
これは塗布の直前に混ぜ合わせます。
過酸化水素と染料の薬を混ぜ合わせ、化学反応を起こして色を出します。

今回はアルカリカラーをチョイス👍


じゃーん✨
インナーカラーも入れちゃいましたー🥰

アルカリカラーは過酸化水素の濃度が調整できます。
ダメージレベルに合わせて変えられますしね!
わたし的おすすめはトリートメントと混ぜること👍
これ、めちゃ痛まないです✨
トリートメントと混ぜると、染料が薄まるので、そこも加味して色を選定。
納得のケアカラー🙆‍♀️

ここまで仕上がって、ようやく安心する私。
何年やっても途中は大丈夫かな〜って心配するんです。
調子乗ってこれでいけるだろ!ってやったカラーはろくなことにならない
という法則があることに気づきまして😅

ダブルカラーやるのはだいたい若い子で、ウキウキしながら来店します。
その気持ちに答えたい🥺
ブリーチって、結構時間もかかるし、お金もかかるから、やりたい!ってなるタイミング、人生でそうそうないと思うんですよね。

その貴重な1回、喜んで貰えるように美容師は努力をするわけです。

カラーリングの特性、髪の持つ性質など、経験と勉強で得た知識を、ちょこちょこ更新しまーす。