マスタングは自分の師匠に軍の狗になることを話す。
師匠 ホークアイの父親で 国家錬金術師相当の実力 知識を保有しているにも関わらず
国家資格を取ろうともせず 極貧な生活を送っているのだ。
彼は ”焔の錬金術師”を生み出す錬成陣。
それを完成させた。間違いなく 最高最強の錬金術師を生み出すことができるだろう。
しかし 軍の狗に成り下がったマスタングに教えることなく 病気で亡くなってしまった。
研究の成果は娘 リザの背中に残してあると。
イシュヴァール
この街でスカーは兄の錬金術の研究に異論を唱えていた。
万物を変化されるのは この一族が崇拝している”イシュヴァラ神”に背くことになるのではないかと。
この一族の宗教にはアメストリス人も寛大で 宗教弾圧もしてこなかった。
それに 錬金術 錬丹術の地中の龍脈なる力を扱うのは 地神 イシュヴァラに似ていないか?
というのが兄の自論だった。
兄は 一は全 全は一も理解していて、正の意志を広めることにより世界を正の方向へ傾けようというのだ。
イシュヴァール人は屈強な武僧と アメストリスに隣接しているアエルゴ国から物資を支給してもらい
アメストリス軍に抵抗している。そのことを知ったブラッドレイは
まず軍 内部のイシュヴァール人の軍籍を抹消し 戦地に”国家錬金術師”を派遣することにした。
殲滅戦の開始だ。
マルコは研究所にて イシュヴァール人を利用して賢者の石を精製する。
それを錬金術師に渡し 法則を無視した錬成により敵を殲滅する作戦だった。
こんな戦いに耐えれないアレックスは イシュヴァール人を逃がそうとするが、
”紅蓮の錬金術師” キンブリーに見つかってしまう。救いはない。子供も老人も皆 殺されていく。
涙を流しなが膝をつくアレックス。皆 人殺しの目になっていく。ヒューズもマスタングも。
戦地にて 高台は狙撃している”鷹の眼”と噂される 狙撃兵がいた。
それは リザ・ホークアイだった。彼女は狙撃の腕をかわれ 学校から戦地に派遣されたのだ。
ああ・・・・なんてことだ。彼女も人殺しの眼になってしまった。
ノックスは医者という身分でありながら、この街で人体実験を行っていた。
もちろんイシュヴァール人を使ってだ。火傷と苦痛が人体に与える影響についての実験だった。
ノックス 「なんで 俺は医者なのに人殺ししてんだ?」
何故 国民を守る軍人が国民を殺しているのか?それは 兵士に与えられた任務だからです。
と キンブリ―はいう。
彼はこの特殊な戦場で そんな綺麗ごとを持ちだすのはおかしいと。
この軍服を着たその時に覚悟を決めていたはずだ。私は 嫌々やっているというリザに。
狙撃して その弾が狙った標的に着弾して、”よし!当たった!”という感覚がないと言えるか?と。
死から目を背けるな。前を見ろ。殺す人の姿を正面から見ろ。
そして 忘れるな 奴らも自分を殺した者のことを忘れはしない。
イシュヴァラの最高責任者が ブラッドレイに自分の命と引き換えに、他の民を救ってくれと。
が ブラッドレイは、命はその者 一人分しかない 自惚れるなと。
一人の命で他の何十もの命を救えると思うなといって、殲滅を続行するように命令する。
神などいやしない。この状況でブラッドレイに 神は鉄槌を下してはいないじゃないか。
ロックベル夫妻は次々と運ばれてくる イシュヴァール人を手当て 治療していた。
中には娘と同い年くらいの子供もいて。医者として 意志を貫く二人。
キンブリーは意志を貫く人間は好きだと言う。
スカーは家族と一緒に逃走することにする。この状況で一番 逃げ切る可能性が高いスカーに
兄は 研究の書物を預ける。兄の両腕には”分解”と”再構築”の入れ墨が刻まれている。
しかし 兄の脚は震えていた。
そんな スカーの元にきたのはキンブリ―だった。口の中には賢者の石を隠し持っていた。
その強大な力によって 地面が崩れ 気が付いた時にはロックベル夫妻のいるテントにいた。
失ったはずの右腕に 兄の右腕がくっついていた。
出血はひどい 弟に兄は自分の腕を移したのだ。
記憶にあるのはあの両手に錬成陣があったアメストリス人の錬金術師。
アメストリス人。目の前にいるのは ロックベル夫妻 アメストリス人だった。
スカーは自分を治療してくれた 夫妻をナイフで殺害し 逃走する。
最後の一人をマスタングが燃やし 戦いは終わった。
マスタングは部下の顔も 殺したイシュヴァール人のことも一切 憶えていない。
だが 戦場で部下の前に立ち その火力で敵陣に斬り込んでいく姿は 英雄だった。
部下たちは マスタングのお蔭で 多くの兵が生き残ることができましたと敬礼する。
これだけの兵を守ることができた?違う。これだけしか生き残ることしかできなかった。
ヒューズに 必ずブラッドレイを引きずり降ろし その座に座ってやると。
だが 自分一人ではあそこまで行けることができない自信がある。仲間集めが必要だ。
キンブリ―は軍の者に賢者の石を返すように言われるが、石の事を知る人間を殺す。
そんな彼を見ていたエンヴィー。
リザは 捨てられていた子供の死体を土に埋葬していた。
マスタングに背中を焼くようにお願いする。
新たな 焔の錬金術師を生み出さないように、この背中の秘伝が使えなくなるように。
そして リザ・ホークアイ個人になるために。マスタングは戦場にて どのくらいで人が死ぬのか
どのくらいで 生活に支障がでるのか。火傷の深度も自由自在に 人を焼くのに慣れずぎた。
マスタングは通信機器に長ける フェリー。恐ろしいまでの記憶力を持つファルマン。
士官学校をトップで卒業し 理知的で仲間思いなブレダ。
頭脳は優れていないが、体力と腕前があるハボック。そして 狙撃の腕前があるホークアイ。
5名に自信の野望を伝え ついてくるように命令する。
スカーは何もない荒野を歩いていた。頭にはまだ包帯が巻かれている。
懐には兄が授けた錬金術の書がある。この歩みを進める力はなんだ?復讐だ。