鋼の錬金術師-06 | 鷲

私の読書の感想

無人島にて謎の仮面男に襲われる二人。子供のパンチなんか効かない。
時間が経つと去っていく男。二人はまず食糧の調達をはかる。アルがウサギを持ってくるが、
殺すことはできずに結局 逃がしてしまう。すると そのウサギを狐が仕留め 子供に分け与えている。
魚を捕まえて 火をつけ食べようとしたらまたあの男が現れた。二人の魚を奪って去っていく。
毎夜 仮面男と戦闘する二人。食糧も調達できるようになってきた。それでも飢えている。
アルはもう限界で こんなコトになんの意味があるのかと叫ぶ。
もう動く気力もなく 横になっている二人。エドの頭の近くに蟻が死んだ蝉を運んでいるのがみえる。
その 近くに仮面の男が座っている。死にたくないという二人に焼いた魚を与える男。

敵 なのか?。その魚を涙を流しながら食べる。エドが死んでも世界は何事もなかったかのうように回る。
そして 死んだエドは肉体としていくつかの元素の合成物となる。バクテリアに分解され 植物の栄養になり その植物は草食動物の食糧になり 草食動物は肉食動物の食糧になる。
意識しない所で当たり前のように循環しているこの世界。エドもアルもそんな世界の中の一。
だけど その一が集まって全が存在する。その流れを知り分解して再構築するのが錬金術。
というのが答え。イズミは二人を弟子として受け入れる。仮面の男は肉屋で働く メイスン。
イズミの下で修業をし 顔つきも逞しくなって故郷に戻ってくる二人。師匠の話しをすると動きが止まる。
錬金術も小さいものから大きいものまで自由自在。
イズミには人を生き返らせようとしてはいけないと言われている。
世の中の流れに背くような真似をしてはいけない。その流れを受け入れて理解する。
彼女は錬成陣なしで構築する。それは彼女自身が構築式みたいなものだから。
真理に辿りつければできるようになると二人に教える。
そしてあの日。
小屋で錬成陣を描き 人間を構築する元素をいれた皿を中心に置く。そして二人は自分の血を一滴ほど垂らす。
リバウンドにより エドは真っ白な空間に飛ばされた。背中には大きな扉が浮いている。
そして 目の前には真っ白の人?みたいなのが。そいつは自分のことを”おまえ”だという。
世界 真理 神 宇宙 全 一 と呼ばれる存在。背後の扉から黒いウネウネした何かが出現する。
その何かには大きな瞳が一つあり クネクネとした手でエドを門の中に引きずり込む。

その中で”真理”をみたエド。また 白い空間に戻ってくる。背中の扉は真理だと理解する。
もう一度見せてくれとお願いするが白いヤツはダメだと。通行料が必要だと。等価交換だ。
真理を見た代償として料金としてエドの左脚を奪う。現実世界に戻ってきたエド。
錬成陣の中心には母親ではない真っ黒な物体がうごめいている。
こんなものを造るために弟を犠牲にしたのか。
エドは近くにあった鎧に血で印を書き また白い世界へ移動する。今度は右腕を差し出す。
マスタングはエルリック兄弟の下へやってきた。彼に国家錬金術師の話しをしにきたのだ。

小屋の中を覗くマスタング。一瞬で理解した。兄弟が何をやったのかを。
3人が会話するのを外で聞いているウィンリィとリザ。
リザは守るべき人のために銃の握ると。その人が目的を果たすまで迷うことなく引鉄をひく。
エドはピナコに機械鎧を身につけることを伝える。大人でも泣き叫ぶような手術。
3年のリハビリを1年で終わらせ 中央へ向かう。

国家錬金術師の試験を受け ブラッドレイの前で錬成陣なしの構築をやってのけ”鋼”の称号をもらう。
そして 後戻りできないことを心に刻むために自分の家を燃やす。
話し終えたエド。イズミは深刻な表情をしている。

彼女は亡くなったお腹の中の子供を生き返らせるために人体錬成を行った。
その代償に内臓を持っていかれた。ケジメとして破門される二人。
この中で最も真理に近いのは全身を持っていかれたアル。だが 記憶がないみたいだ。
二人は腕でウネウネした黒いヤツを表現するがいまいちわからない。
マスタングは中央で働くことになり フェリー曹長 ファルマン准尉 ブレダ少尉
ハボック少尉 リザ・ホークアイ中尉を中央に連れていく。