鋼の錬金術師-05 | 鷲

私の読書の感想

ウィンリィとエルリック兄弟は”機械鎧の聖地” ラッシュバレーにきていた。
街には機械鎧を装着している人達が多くいる。その中で機械鎧を使った腕相撲が開催されている。
椅子に座っているのは豪腕の機械鎧を身につけた大男。次々と自慢の鎧が粉々にされていく。
エドは机にしたで合掌し、相手の鎧を脆くするという方法。それで大男の鎧を破壊し賭け金を奪う。
エドの機械鎧が珍しいフォルムをしていると、人だかりができる。
その騒動で自分の銀時計が盗まれてしまう。これは国家錬金術師に贈られるもの。大事なもの。
盗んだのは両脚が機械鎧の女の子 パニーニャ。身軽な動きでエドたちから逃げる。
しかも 脚の機械鎧には刃物が装着されていたり、膝からはカルバリン砲も。
ようやく捕まえることができた。ウィンリィは彼女の鎧を造った人にあわせてほしいとお願いする。

その人物はこの街から離れた山奥にいた。厳格そうな頑固そうな男 ドミニク。
息子のリドルと妊娠しているリドルの妻 サテラと一緒に工房を経営している。
ウィンリィはさっそく彼に弟子にして下さいとお願いするが。拒否される。ドミニクは両脚を失った幼いパニーニャを担いで工房まで連れていき機械鎧を装着した。
その時の金額を他の人に聞いたらかなりの額で、どうにか返済しようと考えている。
ウィンリィは彼女にそれならスリなんかせずに地道に働いて返すようにと。エドならそういうと。
それで エドの銀時計壊れているのか。開かない。いじって中身をみるウィンリィ。目をこする。
中には大切な何かがあったのか。出産予定日時より早くにお腹が痛くなるサテラ。
遠くのお医者さんを連れてくるといって出ていくドミニク。外は雨でいつもの道を使えない。
遠回りするしかない。
ウィンリィは家で医学本を読んで育った。だから 彼女の出産は自分が立ち会うと。
エドたちは何もできず 外で祈ることしかできない。部屋が静まりかえる。
中に入るとサテラが元気な男の子を抱えていた。成功したのだ。生命の誕生。
人間が人間を創る。錬金術師が何百年もかけてもできないこと。女性はそれを280日でやってのける。
緊張して腰が抜けたウィンリィを背負うエド。彼女が銀時計の中身をみたといったとたん落とす。

無理矢理開けたのか!!。銀時計の中には英語で何か刻まれていた。
ドミニクは孫を見て表情が柔和に。爺バカだった。
ウィンリィをこの場に預けて二人は師匠のいる街 ダブリスにきていた。

肉屋から出てきたのはアレックスなみにゴツイ大男。彼は二人の師匠 イズミの夫。

師匠は女性で身体の調子が良くないみたいだ。しかし いきなり二人を蹴り飛ばすくらい強い。
が すぐに血を吐く。イズミに賢者の石について聞くが何もしらないと。
そういえば この前中央に行ったとき石に詳しい男と会った名は ホーエンハイム。
エドとアルの父親だ。生きていたのだ。母親の葬儀にもこなかったあの男が中央で何かをしていた。
修行の成果をみるイズミ。エドが錬成陣なしで錬成を行ったのを見て 表情が変わる。
”あれを見たのか? 見たんだろう?” あれ。エドは確かにアレをみた。
鎧の中にアルの肉体がないことも見抜いた。二人に何が起きたのか話せと。

エルリック兄弟は父親の錬金術の書物を読み漁り 
母親に褒められたいがために幼くして錬金術を会得していた。二人は母親が好きだった。
そんな時 母親が流行り病で亡くなった。父親は不在だった。
エドは錬金術の本に人造人間(ホムンクルス)というのがある。
人間を構成する肉体と魂と精神を合わせて生み出す。それで 母親を蘇らせてみようと。
その日から二人が学校の授業中も必要な知識を身につけていった。
どうして人体錬成が禁忌とされているのか二人は知らなかった。
ただ 自分達ができないから禁止しているだけだと。父親には頼らない。独学では限界があった。
イズミに出会ったのは、彼女が大雨の日に川の増水をせき止める土のうを錬成したのみた時。
たまたま観光できていた彼女に二人はすぐに弟子入りをせがんだ。
二人の目を見てイズミは無人島で一か月生き延びることができたら認めてやると。
無人島に二人を置いていく時に”一は全 全は一”という問題の答えをみつけろと。
夜 食糧もない。寝どころもない。物音がするアルは寝ている。

目の前に立っていたのは棍棒を持った仮面の男だった。”俺の島 そよ者 殺す!”