奏音は長期間に及ぶ九条の思考プラクティスにより同じ考えを持つようになった。
音弥が藤丸のバックアップならば、奏音は父親のバックアップというわけだ。
九条と共に最上階へむかう。
敵が藤丸達が仕掛けた装置を動かそうとしている。
これが崩されたら計画が台無しになってしまう・・・・・・・・・・・・・・・・。
Jは すぐに作動させるべきだと言うが、藤丸は200人全員を助ける安全手段を考え導き出す。
そして作動させる。
仕掛けてあった爆弾が爆発し、床が崩れ 会場にいたテロリスト達を下へ突き落す。
残ったテロリスト達は加納達が始末した。
そして崩れた場所から避難通路が形成され、人質を皆 そこから脱出させる。
加納達は藤丸から指示を受け、行動していた。
九条総理が黒幕だという事も教えられている。
藤丸は音弥と遥に一年ぶりに再会する。
音弥に何故逃げなかったと、どうして遥をここに連れていたのだと怒鳴るが・・・・・・・・・・・・・。
彼は、自分を当事者といい祖父の綴ったこの物語を終わらせる義務があると。
遥も強い眼差しで藤丸をみつめる。
加納はかつての旧友である間宮を始末し、藤丸達の向かう最上階へ急ぐ。
マヤは、
偽響が本物を始末するといい彼女を追ってしまい一人ぼっち。
なので奏音と九条についていく。
展望フロアにつく九条達・・・・・・・・・・・・・・・そして音弥も。
このテロで世界は大きく変わる。九条は幼い頃に原爆で両親を亡くした。
その時から何かが変わった。この世界は未だに悲劇を繰り返している。
あの時、広島と長崎を破滅に追い込んだその兵器を権力として保有している。
間違っている。都合の良いシステムを理として動くこの世界は。
だからまずアメリカから解放するのだ―――――――――――――。
藤丸により九条の思惑は全世界に中継されていた。
その事を教えられた九条は気にもせず、屋上に出てヘリを待つ・・・・・・・・・。
この状況下でまだ逃げ出そうとしているのだ。
しかし待ってもヘリはこない。それはJが通信を遮断したからだ。
完全に追い込んだ。
付き合いきれないといい 藤丸に銃を向けるマヤ。
藤丸を庇いマヤに撃たれる響。クローンとの戦闘で胸にナイフが刺さっている。
腹部に被弾。
そしてマヤはそのまま藤丸を狙おうとするが、音弥が立ち塞がる。
―――――――――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
銃を持っているマヤの手を撃つ奏音・・・・・・・。
奏音 「―――――――――――ダメよマヤちゃん。誰に銃を向けているかわかってる?」
両手に銃を持ち、一方をマヤにそしてもう一方の銃で―――――――――。
九条の喉元を撃ち抜く。
まったく理解ができていない九条・・・・・・・・・。
奏音 「母親が子供を守るのに理由がいります?お父様。」
いつも自分から子供を奪うのは父親だった。恋をして、愛する夫の子供を産んで、
二人の子供に恵まれて幸せだった。でもお父様があの日、子供を連れ去った。
お父様の思惑はちゃんと理解している。それでも自分の子供の命とは引き換えにはできない。
奏音は九条を抱きしめ、そのままビルの外に落下していく――――――――――。
取り残されたマヤ。
加納はお金で動く女より、目の前に倒れている響を優先し彼女を逃がす。
Jはビルの中で転がっている彼女のクローンの死体の心臓を彼女に移植すればいいと。
響はこれが終わったら結婚式をあげたいと藤丸に願う。
数か月後―――――――――――――――――――。
藤丸は本当は世界に生中継していなかった。
九条を止めるためにしたことだったが、結局意味がなかった。
そして奏音と九条をテロで死んだ犠牲者に仕立て上げたのも。
これから生きていく音弥と遥のためだ。
音弥はJの下にきていた。
彼に母親が死ぬ前に渡された時計をJに。
彼は自分を苦しめていたモノから逃げることができた。
でも、この時計はちゃんと持って生きていくらしい・・・・・・・・・・。
そして結婚式。
ドレスを着た二人。
本当は胸元の開いたドレスを着たかった響だが、傷が目立つので隠している。
音弥も到着。
彼は検事になるらしい。藤丸は証拠に困った時はファルコンが提供してやるという。
そして、4人揃って式を始める。
マヤは顔を変えて彼らに花束を渡していた。
その花束から銃を覗かせるが、疲れちゃたといってメモを置いて去っていく。
いつまでも続くといい
こんな綺麗な空が―――――――――――。
ブラッディ・マンデイ ラストシーズン
全4巻 おしまい。