私は長い間、「助けを求めるのは弱い人間がすることだ」と思っていた。
だから悩みがあっても一人で抱え込んだ。
苦しくても我慢した。誰にも頼らなかった。
しかし今になって思う。
それは漫画の影響をもろに受けていて、暗示の影響もあったし、勇気が
なかったなと思う。
漫画の主人公は助けを求めたり、逃げたりすることをしない。
特に少年漫画では、主人公が戦わずに逃げたり、助けを求める描写などあまり描かれない。
多くの少年漫画では主人公は「最後まで一人で立ち向かう」「仲間を守るために自分が犠牲になる」といった姿が描かれることが多く、逃げることや助けを求めることは弱さとして描かれがちだ。
しかし、漫画と現実では違う。
漫画は物語として盛り上げるために、「主人公が最後まで戦う」展開が選ばれやすいだけだ。
もし主人公が最初に警察を呼んだり、先生や信頼できる人や大人に相談したり、危険だから逃げたりすると、ドラマとしてはあっさり終わってしまうこともある。
少年漫画では、物語を盛り上げるために、とても危険なことをしていると言ってもいい。
それで、現実と物語を混同してしまった読者が逃げる時に逃げず、助けを求める場面で求められない。
戦場に一人で突っ込む兵士はいない
孫子や戦略論を読むとよく分かる。
優秀な指揮官ほど援護、増援、救出を求める。
「援護を頼む」
「増援を要請する」
「救出を要請する」
「撤退する」
こうした判断をする。
なぜか。
生き残るためだ。
一人で何とかしようとして死んでしまったら意味がない。
私が勘違いしていたこと。
私は、「助けてほしい」と言うことを弱さや恥だと思っていた。
しかし今なら分かる。
本当に恥ずかしいのは、援護を求められる場面で意地を張り、一人で沈んでいくことだ。
助けを求めるを言い換える。
「助けを求める」「逃げる」という言葉を別の言葉で考えるようにしてみてもいいかもしれない。
それは、戦略的援護要請だ。
苦しい時に相談する。
困った時に頼る。
専門家に聞く。
積極的に撤退する。
仲間に協力を求める。
これは弱音ではない。
戦略だ。
頼ることを早く覚えた方が楽だ。
撤退も戦術である
多くの人は撤退を負けだと思う。
しかし歴史を見れば、優秀な指揮官ほど撤退=逃げることが上手い。
勝てない戦いから逃げる。
危険な場所から逃げる。
体勢を立て直す。
これは逃げではない。
生き残るための判断だ。
生き残ることが最優先
私は長い間、我慢して、自分の弱さを見せないようにしていた。
しかし本当に必要だったのは、一人で戦うことではなかった。
必要な時に助け=援護を呼ぶことだった。
必要な時に逃げること=撤退することだった。
必要な時に救出を要請することだった。
助けを求めることは弱さではない。
自分の弱さを認めることこそ、本当の強さであり、生き残るための技術である。
誰かに助けを求めることや逃げることがダサい、カッコ悪いと思っているのなら、言葉を変えてみよう。
援護や増援、撤退などカッコいい言葉に変えてみよう。
そして、助けを求めることのメリット、デメリット、逃げる=撤退することのメリット、デメリットを考えてみよう。
自分を最優先に考えて、生きて生きて生き抜くことを一番に考えよう。