大衆向けの紙巻きタバコで、かつては細身の巻きを特徴としていた。発売当時から爆発的に流行るようなことはないが、熱烈かつ根強い愛用者が常におり、そのことが例外的なロングセラーに繋がったと考えられている。
20本入りで200円(2010年10月の価格改定から。それまでは140円だった)と、日本で最も安価なタバコとしても知られている。等級の低い葉を用いることから、たばこ税で「旧3級品」の範疇に含まれ、課税額が低くなることによる。なお、1906年の発売時には10本入り4銭であった。
ブランドにコウモリを使った背景には、当初、コウモリが幸運の象徴とされる中国向けの輸出用ブランドとして企画された事情がある。海外向け輸出品としては国内発売の前年である1905年(明治38年)から生産されていた。
灰緑色系の地に金色のコウモリをあしらった古風なパッケージは広く知られており、近年ではレトロな好デザインとして再評価されるようになっている。極めて歴史が長いため、幾度も細かいデザイン変更が行われてきたが、おおむね発売当時の基本デザインを守ってきた。
デザインを手がけたのは東京高等工藝学校(現・千葉大学)の教員であった宮下孝雄(1891‐1972)である。
2005年には新警告文を載せるため、パッケージの体裁が大幅に変更された。愛用者層からは「歴史を破壊するものだ」として非難を浴びたが、その後もデザイン変更がなされ、銀紙に札付きのパッケージとなり、タバコ本体も一般タバコと同等の巻きサイズに変更された。この変更で巻が太くなったため、今までになく重厚な味わいとなっている。

愛用者には作家も多く、文芸作品の中にはしばしば「バット」の名が登場する。芥川龍之介や太宰治、中原中也らが吸っていたことは有名である。内田百間は「朝日」「ピース」など高級煙草を好んだが、「たまに吸いたくなる」銘柄としてバットを挙げている。博物学者の南方熊楠も喫煙しており、空箱は採集した粘菌の標本入れに利用していた逸話がある。
太平洋戦争前後の1940年(昭和15年)から戦後の1949年(昭和24年)までは、「ゴールデンバット」という名称が敵性語とされたため、神武天皇の神話に基づいた「金鵄(きんし)」に名称変更され、デザインもそれに従って変更されていた。最初は弓の先に止まった金鵄がデザインされていたが、「弓に止まった金鵄が描かれた『金鵄』が地面に打ち捨てられ、それが踏まれるとなると不敬に当たるのではないか?」という指摘(一説によると、一幼稚園児の指摘とも言われている)があり、急遽弓が入っていないデザインに差し替えられた。
最近、これを吸ってるのですが
思いっきり吸うと・・・むせます( ̄Д ̄ )
本数も減りました
懐にはやさしいですが、体には厳しいかも( ̄ー ̄;
味はけっこういけます
かなり辛口ですが
簡易フィルターは必須ですね