無私な指導者「ホーおじさん」↓
ホー・チ・ミンがベトナム民主共和国(北ベトナム)の独立を宣言。(1950年)
Hồ Chí Minh
( 1890~1969年)
ベトナムの革命家。植民地時代からベトナム戦争までベトナム革命を指導しました。ホーおじさんとして親しまれた彼の遺書には「遺骸を火葬して北部、中部、南部に分骨して埋葬すること、戦争勝利後は農業合作社の税金を1年間免除すること」などが記されていました。しかし、ベトナム労働党政治局はこの部分を削除して遺書を公開。
ホーおじさんは、個人崇拝につながる墓所や霊廟の建設を望んでいませんでしたが、その意向は無視され...遺骸はウラジーミル・レーニンにならって、永久保存(エンバーミング)され、南北統一後、ハノイ市のバディン広場に建設されたホー・チ・ミン廟に安置されました。
【 ホーおじさんの偉大さ 】
ソ連のスターリンや中華人民共和国の毛沢東など、革命によって権力を握った共産党指導者はみな独裁者となり、反対派を粛清してきたのに対し、ホーおじさんは
・腐敗や汚職に無縁!
・禁欲的!
・無私な指導者!
・個人崇拝の対象になることを嫌っていた!
この慈愛と高潔の人は民衆から尊崇を集め、とても愛されていたのです。もちろん今も愛され続けています。一方で、ベトナム系アメリカ人や他国のベトナム系移民からは憎悪の対象と見られています。
なぜなら、共産政権の犯罪を検証した『共産主義黒書』に ” 統一から現在までのベトナムでの粛清などによる死者は100万人に上る ” という記載があるため、この記述のみを根拠にネット上などで「ホー・チ・ミンが大量粛清をしていた」と誤解している人たちがいるからです。
100万人の犠牲者とは、実はベトナム戦争の犠牲者の数。。。