ぼくはぱんち

ぼくの一番昔の記憶は
たくさんぼくと同じ子がいる
お店にいるところからなんだ。

にんげんの足しか見えない
ところで毎日ドタバタと足が行ったり来たり
するのを見てすごく怖かったんだ。

ある暑い季節の時に
いまのお家の人がぼくをお店で
みつけてくれて
ぼくをだっこしてくれたの。

ぼくは怖くてギュッとしがみついたら
その人はぼくをお家に連れて行って
くれたんだ。
それ以来ずっと一緒。
でも4年くらいしてぼくは
深夜に箱に無理やり閉じ込められて
知らないお家に連れていかれたの。

あとでわかったんだけど
ぼくのために新しいお家を建てて
引っ越しというやつをやったみたい。
ぼくはネコさらいかと思って
思いっきり夜中に助けて〜って
ないたんだよ。

今はこのお家は快適で気に入ってる。
でもね
お家がすごく揺れたあとしばらくしたら
あいつがらきたんだ…

最初はこのちっちゃいのがなんだか
わからなくてハーッしちゃった。
どう相手していいかわからないまま
ちっちゃいのの名前はあずきになり
なんとなく一緒に住むようになったんだ。

喧嘩もしたし
一緒にあそんだりもしたし
ひなたぼっこも仲良くやって
うまく生活していたら…
今度は庭に
白いおっきなのが住み着いたんだよ。

名前はくーだって
ぼくより2つ年上の14歳だって
くーちゃんのお家の人が
遠くへ行っちゃうから家に
暮らすことになったんだって〜

くーちゃんは心臓が良くないから
みんなで一緒に見てあげているんだ。
しばらくしたら
今度は黒いのがきたんだよ!





ぼくとあずきの時の教訓から
黒いのは二階の部屋にしばらく
一人でいたんだけど
ぼくの昼寝部屋が使われたから
ぼくは迷惑だったんだよ。

半月くらいしたら
お部屋をぼくたちに開放して
黒い子と対面したんだけど
そいつはぼくやあずきにウーや
ハーッしかしなくて参っちゃった。

この黒い子の名前はちくわだって。
この子もやはりおうちの人が遠くに行くから
家に住む事になったんだよ。
最初はお家もおもちゃもぼくだけの
ものだったのに
だんだんみんなにとられていくんだ…

でもその分お家の人が
ぼくだけに甘えさせてくれるように
なって少し我慢しているんだよ。

いまは…
賑やかで
遊び相手もいるから
留守番も退屈じゃないし
それなりに楽しいかな〜

でもこれ以上
家族が増えるの嫌かな〜
ぱんちはなんだかんだ我が家では
最強みたいです。

やはり長男なんだね。
我が家一の甘えん坊です

ぱんちも熟年から老年に差し掛かっています

たくさん美味しいもの食べて

たくさん長生きして

たくさん甘えて

たくさん一緒にいようね
