探し物をしてて、目に留まった記事。
ハーバード・ビジネス・レヴュー/ダイヤモンド社
2009年1月号
七つの「危ない戦略」
というタイトル記事だ。
アメリカの優良企業、業界最大手と呼ばれる企業が犯した、思わぬ損失、不採算事業の閉鎖、はては倒産。
筆者たちが25年間にわたり決定的な失敗事例750件を調べた結果実にその半数が、実行ではなく、戦略そのものが失敗の原因であり、それらは回避できるものであったとの論文だ。
見出しだけ書くと
1.シナジー幻想を抱く
2.金融工学に頼る
3.「方向転換しない」という過ちを犯す
4.以て非なる隣接事業に参入する
5.追求すべき技術の選択を誤る
6.安易な合併に走る
7.ほぼすべてを傘下に収める
詳しくは書かないが、未然に防ぐための再検討する仕組みについての記述中、興味深い内容がある。
(見出し)
「立案プロセスではなく、戦略そのものに注目する」
(前文略)・・・再検討の資料は、スプレッド・シートやスライドではなく、戦略を細かく記述した文書にすべきである。スプレッド・シートやスライドの場合、見た目は素晴らしく、読む人の解釈によるところが大きい。
ピッツニーボウズ元CFOのブルース・ノロプは、HBR誌への寄稿の中で「〈パワーポイント〉では何の問題もないように見えた買収案件も、別途文章にまとめてみたところ、あちこちでボロが出て、びっくりしたことがある」と述べている。
たとえば、買収の理由を箇条書きにしてしまうと、たとえば「クロスセリング」といった一つの言葉に要約されかねない。しかし文章化してみると、だれが、だれに、どのような方法でクロスセリングするのか、またその理由は何かといったことを具体的に説明することになる。
次に、裏に隠れている前提条件を調べて検証する必要がある。・・・(後略)・・・
小生は仕事として、企業戦略、マーケティング戦略を専らとする者だが、この記事を読んで納得できる場面も多いと実感する。
皆さん、パワポ資料が美しく整っていることに感心することもいいでしょうが、具体的中身がどう述べられているか、それを見抜いて考えるセンスを養うことはもっと重要だと認識されることをお勧めします。
ハーバード・ビジネス・レヴュー/ダイヤモンド社
2009年1月号
七つの「危ない戦略」
というタイトル記事だ。
アメリカの優良企業、業界最大手と呼ばれる企業が犯した、思わぬ損失、不採算事業の閉鎖、はては倒産。
筆者たちが25年間にわたり決定的な失敗事例750件を調べた結果実にその半数が、実行ではなく、戦略そのものが失敗の原因であり、それらは回避できるものであったとの論文だ。
見出しだけ書くと
1.シナジー幻想を抱く
2.金融工学に頼る
3.「方向転換しない」という過ちを犯す
4.以て非なる隣接事業に参入する
5.追求すべき技術の選択を誤る
6.安易な合併に走る
7.ほぼすべてを傘下に収める
詳しくは書かないが、未然に防ぐための再検討する仕組みについての記述中、興味深い内容がある。
(見出し)
「立案プロセスではなく、戦略そのものに注目する」
(前文略)・・・再検討の資料は、スプレッド・シートやスライドではなく、戦略を細かく記述した文書にすべきである。スプレッド・シートやスライドの場合、見た目は素晴らしく、読む人の解釈によるところが大きい。
ピッツニーボウズ元CFOのブルース・ノロプは、HBR誌への寄稿の中で「〈パワーポイント〉では何の問題もないように見えた買収案件も、別途文章にまとめてみたところ、あちこちでボロが出て、びっくりしたことがある」と述べている。
たとえば、買収の理由を箇条書きにしてしまうと、たとえば「クロスセリング」といった一つの言葉に要約されかねない。しかし文章化してみると、だれが、だれに、どのような方法でクロスセリングするのか、またその理由は何かといったことを具体的に説明することになる。
次に、裏に隠れている前提条件を調べて検証する必要がある。・・・(後略)・・・
小生は仕事として、企業戦略、マーケティング戦略を専らとする者だが、この記事を読んで納得できる場面も多いと実感する。
皆さん、パワポ資料が美しく整っていることに感心することもいいでしょうが、具体的中身がどう述べられているか、それを見抜いて考えるセンスを養うことはもっと重要だと認識されることをお勧めします。