佐賀空港は有明海にほど近い佐賀平野のペターンとした何にもないところの空港だ。

佐賀に空港など絶対に赤字だと主張してきたが、そこに乗り入れた救世主のような中国の春秋航空。
LCCといわれる格安航空会社が上海と日本では佐賀、高松、茨木という赤字の地方空港を結ぶ。
佐賀空港は現在、毎日ANAの東京便が二便、この春秋が週三便発着しているが、ずいぶん暇そうだ。だが、ここで働く中国人、ざ~っと見渡して15人前後はいそうだ。ここで中国人雇用ができているのは良いことだ。
愛と正義のマーケティング男は情熱で~福岡九州からアジアを望む
(写真/佐賀空港、春秋のチェックインカウンター)

この春秋の機内は座席が狭く、テレビモニターもイヤホンもないし、食事飲み物は水でもすべて有料。
機内サービスを省いているので、CAも少ない。三人だったかな。
ただし、機内アナウンスでは「安全・・・、安全・・・」と何度も繰り返すところから察するに、搭乗料金が格安とはいえ、最大使命は安全運航を目指していると伝わってくる。

運賃は上海佐賀の片道料金で、7000円とか1万円程度だったり、少し余裕のある上のランクの席でも1万数千円と破格値!(季節要因などで変動)
但し荷物が着ない持ち込み分も含めて、15㎏をオーバーした分については、1kg当り1,000円かかる。

また、狭い座席なのでエコノミー症候群の予防として、機内で体操指導をすることでも話題になっている。(佐賀便は搭乗時間は、1時間半程度と短いので行っていないようだ)

この10月15日に反日デモ以来、客が激減したのを受けて、搭乗料金を1円と打ち出したら、ブログ等で猛反発が起きて炎上し、翌日にはその企画を止めたという話は記憶に新しい。

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上海空港到着(タラップの上から撮影)

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乗務員の採用条件がユニークで「30歳以上、既婚、子供がいること」
(現在もそうなのか、全員がそうかどうかはわかりません)

その理由は、育児経験がある女性は人生経験が豊富で、若い人を採用するよりもサービスの質の向上につながるという考え方とのこと。


しかし、1時間半で着く上海までが破格値で乗れるというのは素晴らしい。
私の場合は博多からJRで佐賀まで行き、直行バスという移動。この時間が少しかかるが、トータルコストはとても立派なもんだ。

今回の往復では、私にとっては狭さも気にならず、快適なフライトだった。
春秋航空も、佐賀空港も、頑張って両国を結ぶ架け橋の役割を高めていってほしい。
もちろん、安全第一で、ね!