はたして文明が進化しているのかどうか。
原発を要求した論理は、効率。
電気は人間生活に必要で、その需要は伸び続ける。だからという。
この論理の怪しいところは、電気を使う生活を捨てますか?後戻りするのですか?という。
リーマンショックが、貨幣経済、資本主義の限界を我々に突き付けてから、発展途上国の伸長が目覚ましい中、その彼らは経済の成長こそ幸福を図る大きな尺度だと主張し続ける。
すでに先進国では、「金で買えないものはない」といったホリエモン的思考はほとんど排除される傾向と、逆行する志向が世界で交錯する。
国民総幸福(GNH)という言葉が注目されている。
ブータンの基本理念はGDP優先(またはマネー至上主義)に疑問を持った前国王が、このGNHという国民の幸せを中心に据えた国政に取り組んでいる。
その娘であるケサン・チョゼン・ワンチュク王女が来日して講演した記事があった。
しっかりした主張だと感心したら、スタンフォード大学卒業だ。
ブータン国民の97%が幸福だと答えた国勢調査の結果がある。
今、ブータンの治世は良識ある各国の注目を浴びている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E7%B7%8F%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E9%87%8F
さて、我が日本で起こっていること。
自殺者が増加。親が子を、子が親を殺す。品格が損なわれつつある・・・
先進国とは?文明とは?人類は果たして進化しているのか?
原発が最適だと判断した結果は・・・
一方で、これだけの災禍にあっても道徳心と秩序を保つ我々日本人のアイデンティティは・・・
想像を絶する大災害によって得られた、あまりにも大きすぎる教訓を無にしてはいけない。