10年以上会ってなかった先輩経営者と、偶然ホテルニューオータニのバーで遭遇。
10年前にすべて失い、その後、経営者として立ち直られたそうだ。
すべてを無くして、いろんなことがわかったそうな。
特に子ども・大人を問わず教育が大事だとして、現在ビジネスとは切り離して取り組んでおられる。
日本の伝統的精神を・・・という話に意気投合。嬉しい再会だ。
そこで先輩がおっしゃったことが興味深い。
曰く、戦略という言葉は乱用すべきでない。役所が使う言葉であってはならない。
元々、戦争の言葉だから、何にでも、○○戦略と使ってはいけない、と。
そこで、広辞苑。確かに、戦争用語。
三行目に・・・「転じて、社会運動などで、主要な敵とそれに対応すべき味方との配置を定めることをいう。」
となっている。
敵をターゲット(標的)と置き換え、さらに拡大解釈して、お客様までも、敵とみなす??
競合competitor を敵と言ってもいいだろうが、一般的にマーケティング戦略のターゲットは顧客。
うむ~~??
英語はstrategy
辞書を引いても、こちらも戦争用語。
tactics になれば、戦争用語ではstrategy より小規模とされ、別に、策略、方策、かけひきという意味もある。
ランチェスターは戦争に勝つための研究であり、そのランチェスター戦略が営業・マーケティングに効率的に効果を高める方法論として、活用されたもの。
マイケル・ポーターは「競争の戦略」を説き、現代社会では「経営戦略」とは当たり前に飛び交う用語だ。
http://diamond.jp/articles/-/4403
中国との戦略的互恵関係というのも、友好平和の理念には遠いイメージかもしれない。
言葉だけではなく、それも実際のところかも。
総じて言えば、マネジメント、マーケティング用語のみならず、どこでも使うべきではなさそうだ。