引退した谷亮子ちゃん。
お疲れ様でした。
素晴らしいドラマをみんなに見せてくれた。
また、議員当選後も悩んだと思うが、その選択は正しい。
当たり前と言えば、それまでだが・・・。
ただ、柔道の試合の時に技が決まった瞬間、ガッツポーズはいただけない。
井上康生も、一本を決めた直後のガッツポーズだった。
審判が勝者を指し、先週は相互に礼をし、相手をたたえる挨拶をしてから後、畳を降りて飛び跳ねるならば上等だ。美しい。
敗者を気遣う日本武道の精神は、世界のプロ化の波にさらわれてどこかへ消えつつある。
柔道界の指導者たちはもう一度、考え直してほしいものだ。
これは今のスポーツ界全体に言える。
かつては、英国を代表するスポーツ、ラグビーもそうであった。
トライをしたプレーヤーは、内に喜びを秘め、黙々と自陣へゆっくり走りながら戻る。
我々が学んだ、英国紳士のスピリットだった。
野球もホームランでベースを一周して回る時に、ガッツポーズでこぶしを上げるのは、品のない人間として見られていた。
柔道など日本を代表するスポーツは世界に合わせるなと言いたい。
世界に対し日本の精神文化の独自性をも誇示すべきだ。
小生がよく言う、
JAPAN PRIDEだ。
相撲界での朝青竜ばかりが、ガッツポーズで批判の矢面に立つのもおかしい。
今年の甲子園、沖縄興南高校のエースを見習うべきだ。
ガッツポーズをしたい気持ちをぐっと抑え、相手校に悪いという気持ちだったと彼は言う。
18歳の彼のほうが、スポーツマンシップが沁み込んでいる。
興南の指導者が素晴らしいということだ。
日本のスポーツ界を、本当に支えるなら日本の精神文化の育成から、はじめてはどうだろう。