北朝鮮の金正日総書記が5月に訪中した際、中国側に対し韓国哨戒艦沈没について「北朝鮮とは関係ない」と自ら関与を否定いていたことがわかった。中国政府系シンクタンクの所長が、7月7日に明らかにしたという報道。


国連安保理では、3月に起きた韓国哨戒艦沈没事件を北朝鮮による攻撃と認めているが、未だ中国、ロシアは慎重だ。


この件に関してロシアの駐韓大使は6月16日、ソウル市内での講演で、ロシアから韓国に派遣した沈没事件の専門家チームが2~3週間以内に独自調査結果を出すとの見通しを明らかにしている。


2~3週間と言えば、もうその時期だ。


中国海軍東海艦隊は浙江省沖の東シナ海で実弾射撃訓練を行ったという報道が7月7日。7月初めに行ったという。

これは、米韓両軍が韓国西部の黄海で合同軍事演習を行うことへのけん制かと見方もあるように伝えている。


その計画されている韓国との合同軍事演習には、米軍は原子力空母を派遣することを検討しているとの報道もあり、中国外務省はけん制している。


一方、ロシアは北方四島の択捉島で7月6日までに軍事演習を実施したと発表した。

演習は3日と4日に行われ、広報担当者は北方四島ではソ連崩壊後で最大規模の軍事演習だと説明したとある。


一体、韓国哨戒艦事件はなぜ起こったのか?

本当に北朝鮮の仕業か、軍部の一部の暴走か?

その真実は?


日本の政治がもたつき、参議院選直前という空白の時期に、東アジアは緊迫感が増している。


政治家の皆さん、党利党略などで全力を傾ける前に、この東アジアで今日起こっていることを直視し、分析と対応を行ってほしいものだ。