下取りセールに想う。もう一つの視点
百貨店が家庭内の不用品を割引券などと引き換える「下取りセール」が広がっている。
家庭内はモノが溢れているが、収納スペースのことも問題だし、まだ十分使えるものを捨てることへの抵抗感・罪悪感もはたらく。
そこで、下取りセールで思い切って家庭内在庫を吐き出し、気分を変えたり、流行のデザインのものを購入したりのきっかけづくりとなる。
確かに閉塞感のある百貨店の需要喚起に有効だ。集客のきっかけづくりとして、よいアイデアだ。
一点だけ、筆者が付加してほしいと思う要件は・・・
引き取った商品の処理を明確にしてその情報を発信すること。
・・・たとえば・・・
①廃棄物処理によって資源の再利用に生かす
②世界の最貧国への寄付として生かす
③恵まれない生活者、家庭、施設・団体に寄付する ・・・など
など、実務には問題もあろうが、十分使える新古品のようなものなら、②③もあり得よう。
その情報を公開することで、消費者はその企業への愛着心、支持する気持ちは増すだろう。
絶対に行なっていけないのは、いい加減な廃棄物処理業者に委ねて、それが不法投棄などになること。
こうならないよう、しっかりとした管理監督を行うことだ。
どこかの家電量販店は、自らの責任とは言えないかもしれないが廃棄物処理業者が不法投棄したことで、結局のところ看板に傷が付き、消費者の信頼を損ねた。
マーケティングは、コンプライアンスもしっかり組み立てることによって、ブランドバリューを高めることができ、ファン層拡大にも繋がりますよ!