先週やっと観ることができた映画


キャデラック・レコード


http://www.sonypictures.jp/movies/cadillacrecords/


http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/22324/


1950年、ブルース専門のチェス・レコードを設立するポーランド移民のレナード・チェスが、マディ・ウォーターズやリトル・ウォルターでヒットを飛ばし、その後はハウリン・ウルフ、チャック・ベリー、エタ・ジェームズらを輩出し、ブルースとR&Bの大レーベルとなり、音楽の進化とともに、破滅するまでを描いている。


題名は、レナード・チェスがヒット曲を飛ばしたミュージシャンに記念として、車のキャデラックを与えたことに由来しているそうだ。


エタ・ジェームズ役のビヨンセが、バラードの名曲「涙の海に溺れて」を録音するこの映画最高のシーンや、ヤク中の演技など、よく頑張っている。エタ・ジェームズに似せて、太めのスタイリングなどもカワイイ。


愛と正義のマーケティング男は情熱で~福岡九州からアジアを望む  この映画、すべての音楽ファンへのギフトだ。


ローリング・ストーンズがアメリカのチェス・レコードに録音しにやってくることや、チャック・ベリーが不道徳行為で投獄される場面など、ほとんど事実に沿って描いている。


時代がロックへと進みながら、マディ・ウォーターズが時代の遺物的存在となりつつある頃、ロンドンに招かれ、大歓迎を受けたことに本人が驚くシーンなども逸話に沿って盛り込まれている。


愛と正義のマーケティング男は情熱で~福岡九州からアジアを望む


ここ最近で小生のリスペクト映画といえば、レイ・チャールズの生い立ちを描いた「レイ」、ダイアナ・ロスとシュープリームスを描いた「ドリーム・ガールズ」(この主演は、ビヨンセだ)


それに、この「キャデラック・レコード」!


90年代の「ミッドセンチュリー」という表現もあるようだが、その時代の文化や空気が満ち満ちていて興味深い。

この三作は同じ空気に支配されているのではないかと思えるほど。


すべてのブルース、R&B、ロックファンに、ぜひ観てほしい映画だ。


もっとお客が多いだろうと思いつつ先週行ったところ、レイトショーで、客は8人ぐらい。ちょっと淋しかった・・・