九州管区内の刑務所を統括する福岡矯正管区では、刑務所内の受刑者たちの作業による製品開発研究発表会が行われる。
九州各県、沖縄までの各刑務所から係官が一堂に集まって、新しく考案した製品を持ち寄り、その審査を行うというものだ。
小生はそこに毎年、審査員として招かれており、今年は昨日行われた。
この会場に行けば、係官たちの規律正しい動作に、小生も背筋がしゃんと伸びる。
審査対象となる製品は、技術的にもしっかりした製品が多く、これがその値段?とびっくりするぐらい安く値付けされている。
技術がしっかりした立派な木工家具とか多数出展。老人用カップなどユニークな物も登場する。
毎年その審査の点数付けに悩むのは、努力が手に取るようにわかる素晴らしい物でも、売れるかどうかという観点とは、かけ離れているものもあること。小生は、マーケティング専門の立場なので、あくまで売れるかどうかを基準に点数付けして行くが、そう割り切っても結構むずかしい。
概ね、もう少しのところ、デザインとか、サイズとか、エンドユーザーの視点で企画すればもっと光るものになると思われるものも多数ある。
丸一日の審査会で少々疲れるが、堀の中の事情を聴くことができたり、製品についても、進化していく努力過程を垣間見ることで、小生も勉強になる。
こういうユニークなこともあって、人生面白い。
テレビ局が2社取材に来ていたが、本日夕方の番組FBS「めんたいワイド」で流れるらしい。
小生は審査員を代表してまとめの講評をしたので、姿が映るかも。写りがいい絵を期待するのみだ・・・