本気の外交とは・・・


今朝、発信された以下のメルマガ。麻生内閣メールマガジン。

麻生首相が書いておられるとされる文を全文コピーした。


北朝鮮の核実験への強い抗議メッセージだ。

強硬な抗議と制裁は当然のことだ。


ただし、小生が気になることを下段に書いた。



麻生内閣メールマガジン第32号  2009/05/28  
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●麻生太郎の「強く明るく」
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[国際社会への重大な挑戦]

 今週月曜日の午前、北朝鮮が核実験を実施したと発表しました。2006
年10月に続き、第2回目となります。

 これは、わが国の安全に対する重大な脅威であり、北東アジア及び世界の
平和と安定を著しく害するものです。断じて認めるわけにはいきません。北
朝鮮に対して、厳重に抗議し、断固として非難します。

 北朝鮮は、いかなる核実験や弾道ミサイルの発射も行わないよう求めた国
連安保理決議に違反して、4月にもミサイル発射を強行しました。たび重な
る明白な安保理決議違反であり、NPT(核不拡散条約)に対する重大な挑
戦です。これまでの日朝平壌宣言や六者会合の共同声明にも違反するもので
す。

 すぐさま、官邸に対策室を設置し、情報収集に努めるとともに、外務大臣
に対し、速やかに国連安全保障理事会の開催を働きかけるよう、指示しまし
た。

 このような、北朝鮮の暴挙に対して、国際社会が一致して、毅然とした態
度で、強いメッセージを伝える必要があります。さっそく、韓国の李明博大
統領や米国のオバマ大統領と電話会談を行い、日米韓で緊密に連携して対応
することに合意しました。

 わが国の要請に基づき、日本時間火曜日未明に開催された安保理緊急会合
では、今回の北朝鮮の行為が、これまでの安全保障理事会の決議に反するこ
とを確認。北朝鮮に対し、安保理としてどのような措置、対応をとるか、検
討が開始されました。

 世界では、核兵器を廃絶していくべき、との機運が高まっています。4月
には、オバマ大統領がチェコのプラハにおいて、米国として、核兵器廃絶を
目指すと表明する、歴史的ともいえる演説をされたばかりです。

 このような中で、北朝鮮が国際社会の声に耳をかさず、2度目の核実験を
実施したことは、極めて遺憾なことです。

 北朝鮮に、自らの行動が誤りであり、国際社会と共に進むことが唯一の道
であることを示す、力強いメッセージを伝える必要があります。私は、その
ために先頭に立って、外交を進めていく覚悟です。
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(以上、コピー)


このメッセージに対する小生の意見は次の通り。


なぜ、直接対話はアメリカと韓国だけなのか?


なぜ、先日来日して交流を進めたプーチンに直接対話しないのか?


なぜ、これまですでに数回対話をした胡錦濤に直接対話しないのか?


六カ国協議が既に当てにならない状況下で、日米韓だけではなく関係五カ国の包囲網を作ろうとしないのか?


麻生首相がおっしゃる「先頭に立って外交を進める」ということはそういうことじゃないのか?


外務省は敏速にそういう仕掛けをしないのか?

こんな状況を俯瞰すると、政治家も官僚も日本国憲法に従い、本気で平和を希求する政治・外交が行なっていないと映る。


つまり、片手落ち。


最大限の努力を払うということが、真に国民が望むことだ。

彼らの行動は憲法違反かもしれないというのは言い過ぎだろうか?


彼等にやる気が無いのか、やる能力が欠落しているのか。

結局のところ、東アジアの緊張感が高まることで、アメリカ支配のもと安全保障コスト(軍備)を払わされることは、世界金融不安(アメリカ経済破綻)のもとで、アメリカを支え続けるという構造は、さらに一層強化されようとしている。


北朝鮮核問題での緊張感が高まれば、拉致被害者返還は残念ながら後手に回っていきそうだ。


いったい、誰が命を賭けて、この問題(拉致被害者の帰還問題)を解決すると言ったのだろうか?


徹底した外交とはどんなことか、真剣な検討と実行を願いたいものである。