民主党、小沢一郎党首が辞任。


マスコミは、次の選挙のために西松建設の献金問題からくる疑念を払おうとして、鳩山、岡田両氏の候補の行方に注目し、選挙に備えて行こうとする動向を大きく取り上げている。


違うっ!


最大のキーファクターは、今後の小沢氏の動向だ。


彼が主張したことを改めて拾い上げてみよう。


①私の政治生命を賭けて、自民党から政権を取る。

②献金については法律に従っており、一点のやましい問題もない。

③企業献金という制度そのものをやめると良い。

④(今回の辞任にあたって)民主党をやめるということはない。その理由もない。


・・・おおむねこんなところ。

(筆者が書いたことが不正確かもしれないが、こんなとらえ方をしている)


小沢氏は考え抜いて、ベストのタイミングを計った。


①と④の真意は、全く変わらない信念であろう。だからこそ、党首を降りてどのように動くかを考え抜いて、このベストなタイミングを見定めての辞任だ。もちろん、総選挙をにらんでのこと、党内団結の力学もにらんでのこと。そんなことは当たり前だ。


小生は、このベストのタイミングで、彼が選択した行動の次の一手により、自民党か民主党かが決まることになる。言い換えればこれからの日本の進路が小沢氏の行動如何で決定づけられると言っても過言ではないほどの状況にあると見ている。


では、②③については、現行の政治資金規正法では、政治団体や個人から迂回した献金の把握については限界があり、小沢議員個人という立場では、本当に全く問題ない可能性が高そうだ。


自民党側は、小沢氏が党首を降りた後が戦々恐々?


むしろ、族議員化している数が圧倒する自民党議員たちの方がビビっていることは、想像にするにやさしいこと。

特に中堅議員以上の立場にある集金能力の高い議員ほど、戦々恐々ではないだろうか。


二階俊博経済産業大臣などは頬っかむりしたままなのに、自民党側の方は説明責任を果たしていないなどと、よくもいけしゃあしゃあと言えるもんだと憤慨してしまう。


自民党を熟知した男、小沢一郎氏が、これまで民主党党首という立場での行動、発言していた姿から、これからは党首の座を降り、どのような画策・行動をするのか、こちらの方が見ものだ。


マスコミに期待したいのは民主党代表選挙の動向という表面のことより、小沢一郎氏がどのような行動をするのかを徹底マークし、その報道することが国民にとって政局のドラマがダイナミックな理解が及ぶのではないだろうか。


政局のドラマも興味津々ではあるが、それよりも本当に国民が望んでいる政治、国の針路をどうするべきか、自民でも、民主でもいい。


早く、何とかして下さ~い!