連休の合間、時間をやり繰りして、行きたかった特別展「聖地チベット ― ポタラ宮と天空の至宝」を見学。
5時閉館までの約一時間ちょっと、しっかり閲覧した。
数年前に台湾台北の故宮博物院でチベット特別展を見学したことがあるが、その時は今回のものとは全然違っていて、それも興味深かったが今回はそれを観た知識の上で見たので、格別な感動を得た。
人智を超越した崇高な信仰の元から起こった目を見張る造形は、芸術作品としてもものすごいエネルギーを放っている。
カーラチャクラ立像(チラシより)。息を呑む、ものすごいパワー!
仏教徒である小生としては、これだけ長い年月人々の熱い祈りを受けてきた物ならばと、偶像崇拝の賛否は別として、当然ながら手を合わせ拝む。博物館の観賞者としては珍しい方だろうが会場には参拝の方もチラホラ。
展示企画の中に、面白い趣向あり。
これを引いた後に、あなたが引いたものを探してみよう、というメッセージ。
おみくじみたいで、なにかありがたい気分。
展示もいろいろ、考えている。
中国政府も世界各国から人権問題と重なってチベット問題も困難な課題だが、こういう国家一級品がきちんと保存される環境整備を図れていることや、こうして外国で一堂に鑑賞できるという一面は、ありがたいことだ。
皆さま、九州国立博物館へ是非一度足を運ばれること、お勧めです!
(6月14日まで開催)