西松建設の経営指針のことを昨日書いたら、今日は楽天からのニュースが届いた。


情報開示技術を学べ


ネット社会の進展などの環境変化によっても、情報開示技術の所作によって企業の命運が決まる可能性も高まってきている。ネット社会にあって開示技術がより高度なレベルを要求されるようになってきた。


西松などの建築業界に限らず、食品偽装の問題や不正経理などに対して内部告発や、取引業者からも不正や不適正な事をさらけ出されることが当たり前化していくだろう。


これまでの社会構造(金と権力)を形成していた、上流に位置する企業、公共事業における官庁の役人、組織の上層部など、これまでに層化した権力構造に支えられていた社会システムが崩壊していく。


官、官業癒着企業、官による許認可の支配力が強い領域に身を置く人々ほど、激しい自己変革をしなければ、これから生きていけないようになる。


われわれ日本人が培った世界に向けて堂々と胸を張れる道徳正義・・・

「天知る、地知る、己知る」・・・

という戒めに頬被りしていた人たちは、不正や悪行が衆目に晒される 「・・・ネット知る」という状況下にあることを真剣に学ばねばならない。つまりネット社会での所作は、金と権力に対するパラダイムもシフトせざるを得ないわけだ。


楽天が切り拓く壁!


楽天の三木谷社長が薬のネット販売の是非を問う問題で、100万人署名を集めた(今日のニュース)ことなど、社会の変革に対し冷静に頭を切り替えていく必要がある。


三木谷社長のお礼メッセージが掲載されている↓

http://event.rakuten.co.jp/medicine/net_signature/mikitani_message/


楽天が薬のネット販売を進めることは、むろん商売でもあるがネットや流通などの社会システムが変遷してきた今日、生活者が文明進化の利点を享受できることにほかならない。


かつてヤマト運輸の小倉昌男氏が旧運輸省と戦って現在の宅急便というとても便利な社会システムを実現させたことと同一のように感じる。もちろん薬のことだから処方に十分注意が払われなければならないことは前提だ。


かといって、対面販売で買った人が使用上の注意を聞かずに使っている例はたくさんありそう。役人も国民の視点に立てばいいものを組織防衛の力が優先しすぎているようだ。


小生は、楽天のネット販売に賛成する立場で一票を投じたが、今後の進展を応援したい。


どなたか政治家の方もよく言っておられる言葉のようだが、頑張っている者が報われる、認められる社会というのは、つまり正しいことことをやっている人が認められ、その上で人に勝る努力をした人は報われるという社会だ。


さて、今、権力構造にあぐらをかいていらっしゃる皆さん、これから大丈夫ですか?