高橋尚子は気の毒だなあ。

半月板の手術をして、それを国民の前では秘密にして、それで雲南省の昆明での高地トレーニングで鍛えて行ったのだろうけど。


長い間、国民の注目を浴び続け、ものすごく大きな期待の中で戦ってきたその状況は、凡人が推測できるレベルではないだろう。手術後にどういう結果になるかはやってみなければわからないこと。胸に秘めた決意も並々ならぬものがあったと思う。


それにしても、名古屋のレースで最後まで耐えて完走したことは素晴らしい。

ここが、まさにスポーツの真髄。参加すること、全力で戦うこと。

結果は誰かが勝ち、その他の者は負ける。勝負なんだから。


ともかく、キューちゃん、えらい!

今後も、プレッシャーに明るく向き合って、何らかで頑張ってほしい。



話題は変わって、

石原都知事。現代の政治家の中で、私が尊敬する政治家の一人なんだけど。

それにしても、今回の新銀行東京への400億円の追加投資の要請を受けての都議会答弁には、すごくがっかり、、、、失望した。


本来、中小零細企業を支えることを主眼に置いた、国が管理する政策とは違ったサービスを志しての出発だったのに。

東京都中小企業家同友会の会員の中小企業経営者に対するアンケートの結果、回答者の7割は要らないと答えたらしい。

またしても官製の金融ビジネスはダメなようだ。


結局、外資支配の銀行を作ることの策略にはまったようにも受け取れる。

この銀行設立の背景をよく洗うと、見えてくるかもしれない。

新生銀行=旧日本長期信用銀行も、外資が支配する銀行として安売りされたし。


石原都知事の答弁は、一方では自己弁護だし、一方では多大な税金を使うことに対する詭弁だし、結局のところ金融庁が監視強化をするという流れが現実のものになると、官僚批判の第一人者である石原都知事が、自ら官僚の力もまたもや増大させる理由を作った張本人ということになる。

都議会答弁を見てて、裸の王様と化した石原都知事を見てて、情けなくなってしまった。


まずは新東京銀行の経営者がきちんとした責任を取り、監督者である東京都の局長クラスか上席の責任者が、責任を取るべきではないのか。400億円を拠出してはいけない。


傷ついた小鳥の高橋尚子。驕る裸の王様、石原都知事。

二人の落差が激しくて、心が痛い。