先日、平戸の熊屋さんから頂戴したお菓子「牛蒡餅」を会社のみんなでいただいた。
なかなか、伝統の日本の味。お茶もコーヒー、紅茶にも合う風味。
日本の伝統的お菓子の心の豊かさを実感する。
昭和天皇皇后両陛下献上、御嘉納とある。両陛下も頂かれた味を食することができるとは、嬉しい限り。
平戸という人口減少地域にあって、こんなに文化的お菓子が平戸名物として息づいている。
そこで、この味覚を楽しみながら考えたマーケティング。弱者の戦略のこと。
■地域間マーケティング
セミナーでもよく話すことだが、中山間地域などの人口減少地域、経済規模縮小地域での事業者がなすべきこと。
以下の3本で課題解決を図れる。キーワードは「IN,OUT & OTHERS」 。
①IN-地域内需要の掘り起こし
もっと売れる物・サービスを考える。(売り方、今は扱っていない他の物・サービス)
②OUT-地域外のマーケット
・売りに行く/買う人がいるところに出て行く・・・出店。他所で行われるイベント・お祭りなどに参加。
・来てもらう/当地に来てもらいお金を使うような仕掛け(観光、お祭りなどで仕掛ける)
③OTHERS-地域の概念外・・・今や全国の誰でも相手にできる可能性がある
・通販/特にネットは進化、拡大中
・口コミ
・・・そこには、リピートする仕掛け作りや、口コミ、ネット転送などができるような仕掛けが必要になってくる。
それらも含めて、やっぱり基本は情熱。
こんな話を熱く語って、聞いてもらえる人がいるので実に男冥利というか、嬉しいもんだ。
■人口減少地域である中山間地域での好例と言えば
宮崎県の山間地域で九州のへそにもあたる、五ヶ瀬町の取組みなどは実にほのぼのとした身の丈レベルだが、なかなか立派な展開をしている。
・五ヶ瀬町「夕日の里ふくおか町人会」を結成し、地道に福岡での住民たちとの交流を続けている。
・夕日の里フェスタなどイベントも継続。
・民泊(大分県安心院町の「農泊」の取組みが有名)も始めた。
・九州でパウダースノーで滑れるスキー場「五ヶ瀬ハイランドスキー場」も充実。昨シーズンを約1割上回る51,961人が利用。
・冬場の夜神楽も見もの。
・もともと雲海酒造の発祥地である事に加え、新たに五ヶ瀬ワイナリーも稼動し始めた。赤ワインも誕生。(次回はこれを賞味ますね)
・そのワイナリーにレストランと農産物直売所が、この3月末にオープン。
派手さは極力避けながらも地道に着実にマーケティングで言うところの「弱者の戦略」を実行中である。
継続実行した事から、もはや智恵を発揮する「賢者の戦略」と化している。
この関連記事はまた書くことにしよう。
さて、情熱のマーケティング男は、明日も頑張ろう!