そのマシンの購入を躊躇させるいくつかの残念な点
私は現在アップルのコンピュータしか使っていないが、ブラザーのデジタル複合機はアップルに常に対応しており、その点に限っては好感と安心感をもっているが、購入するにはちょっと迷わせる問題点も持っている。以下の問題点は2005年9月現在のものであり、ブラザーは改善すると期待している。
デザインが洗練されていないことの問題点
■(A)形態が与える感覚的な側面のデザインの問題点。
曲線・曲面・斜線・斜面を使うこと自体は、いいのだが、その使い方が美しさにつながっていない。むしろ醜くなっている。
その直接の具体的な原因
「機能を目的とした形態」と「製品全体形態の美」とを両方をかなえる統一的な、めざす形に沿った曲線・曲面・斜線・斜面でなく、部分的なところに装飾的に曲線・曲面・斜線・斜面を使うことによる不統一感が醜さになる。
▼実例(A1)ーーー理解のための機能美を邪魔
液晶画面を囲む部分やボタン群の配置に台形や平行四辺形のような曲線・曲面・斜線・斜面を使う製品がある。しかし、ユーザーの側から見て解りやすさが機能の軸である表示・操作の部分には、基本的に直角・水平・垂直を用いるべきであり、ここにあえて曲線・斜線が用いられていることは、無秩序感を感じさせるだけであり、無駄な装飾と解釈され、それは醜さにつながる。この実例は多くのブラザー複合機製品でみつかる。
▼実例(A2)ーーー材質が加わる足し算の醜さ
製品MFC-5840CNのADFに付いているロゴ「brother」に黒い曲線で囲まれた黒い領域をつくっている。
このように、機能上の部分ではない部分を背景となる面の色(灰色)とは、異なる色の面をあえて加えることによって形をつくろうとする。このことも、無駄に複雑にしていると感じさせる。これがもし、背景の色(灰色)のままで形をつくっていたら簡潔に視覚的効果になる可能性もあるが、ブラザーは、そうしなかった。
液晶画面を囲む部分に色が切替る面を使っていることも多くの場合は無駄であり、同じ失敗だ。
▼実例(A2)ーーー複数は単数に劣る
ロゴの表示が大きく、同じロゴが複数つかわれることもある。実例でいうと「brother」は一つの製品で2度(以上)使われていることが多い。メーカーロゴを一つの製品で複数使うことは、安っぽさという効果にしかならない。
デザインのすぐれたメーカーではこんなことはありえない。アップル製品の場合、大抵アップルマークが一回使われるだけだ。しかも文字としての「Apple」さえ使わないで例の(知恵の実)林檎がかじられた絵の商標だけのことが多い。これはメタファーであり、詩的な、より高品位な印象を与える効果がある。
▼実例(A3)ーーー形態と材質感による修飾が形態を壊す
ロゴそのものの扱い方の問題。
ひしゃげた逆さまのオニギリ形のバッジのような膨らんだツルツルした面(透明材質に見える)にロゴを配置させて用いている。
これは単に田舎臭い。古くさい。
このように、商標を、凸面にしたり、特殊な材質感を与えようとしている。折角「brother」ロゴそのものが優れたフォルムを持っているのにあえて装飾的な逆オニギリ形で囲むところが最悪だ。
このようなデザイン手法が古風であり最悪の場合、田舎臭いことは多くの消費者・ユーザにとっては明らかだ。しかし、例えばウェブデザインやオーエスなど一見ヴァーチャルで材質感のない世界で、透明材質感のあるボタンなどをあえて用いることで一定のアクセントをえることはある。しかしこれは材質感のない世界での特殊な事情であり、物のデザインでは、普通に古風だ。
良いデザイン例として何度も出すが、Appleの場合、物質で商標を表現する場合、背景となる製品全体に開けた穴に透明な物質でハメコミをするなどの方法がとられているが、商標の林檎以外の形態で囲んだりはしていない。林檎マークだけの場合、塗料を使っている部分はない。しかも例の虹色林檎時代と異なり、最近の製品では大抵凸面でなく平面的な処理であり、あっさりしている。
▼実例(A3)ーーー物体として統一感がない
物体としての統一感は
●生物に似て有機的な柔らかいしなやか形か
又は逆に
●幾何学的な固い形になるか
上記どちらかになったもの、あるいは両方を兼ね備えたものにある。しかしブラザーの製品は、そのどちらでもないし、兼ね備えてもいない不徹底かつ曖昧なものである。その直接の原因は、やはり部分としての形の装飾が多すぎるせいである。印象として瞬間的に見て、「ひとつの形」として「統一体」として感じられる形ではなく、部分部分で形を与えようとしているから、ごちゃごちゃしてしまっているのだ。さらに具体的に述べるならば、
MFC-7420/MFC-7820の液晶を囲む部分の角丸台形は上部のADFの形と連続性がない。連続性がない形は部分であり、統一感を殺している。
このようなことがブラザー複合機のほとんどの製品で見られる。
これは全く基本的なデザイン上のミスだが、プロダクトデザインの芸術的な側面であり、魅力を決定するために重要だ。
現在のキャノンとHP(ヒューレットパッカード)のプリンタは、上記の全ての点で合格点だ。
■(B)わかりやすい操作性のデザインの問題点。
これは購入前に判断できないが、上記、形態が与える感覚面のデザインの不出来から、操作性のデザインの出来にも期待できない。なぜなら形態のデザインが不出来であることは思考の上で簡潔さや統一性を与える努力が足りないせいであり、同じ思想をもっている集団が操作の統一性や簡潔さといった解りやすさを与える基本的な設計を、ユーザーインタフェイスのなかに、十分に与えているとは期待できないからだ。
家庭用のブラザー製ファックスを使う機会があったが、ほとんどの操作で常に使う「決定」ボタンが、とても小さく目立たなかったりして、何を考えているのかと思った。このようなことが複合機でもあるのではないかと私は疑い、購入を迷っている。
■まとめ
デザインは、まず操作方法の理解しやすさ・人間工学的な意味で操作しやすさ・誤解した操作がはじめから不可能な配慮・製品一個全体で統一的な美をもっている。などの条件を兼ね備えたなかに形態が決定されていなければならず、とても難しい。しかしユーザはそれを無意識・意識に正確に判断して購入を決定していることは間違いない。
デザインが洗練されていないことの問題点
■(A)形態が与える感覚的な側面のデザインの問題点。
曲線・曲面・斜線・斜面を使うこと自体は、いいのだが、その使い方が美しさにつながっていない。むしろ醜くなっている。
その直接の具体的な原因
「機能を目的とした形態」と「製品全体形態の美」とを両方をかなえる統一的な、めざす形に沿った曲線・曲面・斜線・斜面でなく、部分的なところに装飾的に曲線・曲面・斜線・斜面を使うことによる不統一感が醜さになる。
▼実例(A1)ーーー理解のための機能美を邪魔
液晶画面を囲む部分やボタン群の配置に台形や平行四辺形のような曲線・曲面・斜線・斜面を使う製品がある。しかし、ユーザーの側から見て解りやすさが機能の軸である表示・操作の部分には、基本的に直角・水平・垂直を用いるべきであり、ここにあえて曲線・斜線が用いられていることは、無秩序感を感じさせるだけであり、無駄な装飾と解釈され、それは醜さにつながる。この実例は多くのブラザー複合機製品でみつかる。
▼実例(A2)ーーー材質が加わる足し算の醜さ
製品MFC-5840CNのADFに付いているロゴ「brother」に黒い曲線で囲まれた黒い領域をつくっている。
このように、機能上の部分ではない部分を背景となる面の色(灰色)とは、異なる色の面をあえて加えることによって形をつくろうとする。このことも、無駄に複雑にしていると感じさせる。これがもし、背景の色(灰色)のままで形をつくっていたら簡潔に視覚的効果になる可能性もあるが、ブラザーは、そうしなかった。
液晶画面を囲む部分に色が切替る面を使っていることも多くの場合は無駄であり、同じ失敗だ。
▼実例(A2)ーーー複数は単数に劣る
ロゴの表示が大きく、同じロゴが複数つかわれることもある。実例でいうと「brother」は一つの製品で2度(以上)使われていることが多い。メーカーロゴを一つの製品で複数使うことは、安っぽさという効果にしかならない。
デザインのすぐれたメーカーではこんなことはありえない。アップル製品の場合、大抵アップルマークが一回使われるだけだ。しかも文字としての「Apple」さえ使わないで例の(知恵の実)林檎がかじられた絵の商標だけのことが多い。これはメタファーであり、詩的な、より高品位な印象を与える効果がある。
▼実例(A3)ーーー形態と材質感による修飾が形態を壊す
ロゴそのものの扱い方の問題。
ひしゃげた逆さまのオニギリ形のバッジのような膨らんだツルツルした面(透明材質に見える)にロゴを配置させて用いている。
これは単に田舎臭い。古くさい。
このように、商標を、凸面にしたり、特殊な材質感を与えようとしている。折角「brother」ロゴそのものが優れたフォルムを持っているのにあえて装飾的な逆オニギリ形で囲むところが最悪だ。
このようなデザイン手法が古風であり最悪の場合、田舎臭いことは多くの消費者・ユーザにとっては明らかだ。しかし、例えばウェブデザインやオーエスなど一見ヴァーチャルで材質感のない世界で、透明材質感のあるボタンなどをあえて用いることで一定のアクセントをえることはある。しかしこれは材質感のない世界での特殊な事情であり、物のデザインでは、普通に古風だ。
良いデザイン例として何度も出すが、Appleの場合、物質で商標を表現する場合、背景となる製品全体に開けた穴に透明な物質でハメコミをするなどの方法がとられているが、商標の林檎以外の形態で囲んだりはしていない。林檎マークだけの場合、塗料を使っている部分はない。しかも例の虹色林檎時代と異なり、最近の製品では大抵凸面でなく平面的な処理であり、あっさりしている。
▼実例(A3)ーーー物体として統一感がない
物体としての統一感は
●生物に似て有機的な柔らかいしなやか形か
又は逆に
●幾何学的な固い形になるか
上記どちらかになったもの、あるいは両方を兼ね備えたものにある。しかしブラザーの製品は、そのどちらでもないし、兼ね備えてもいない不徹底かつ曖昧なものである。その直接の原因は、やはり部分としての形の装飾が多すぎるせいである。印象として瞬間的に見て、「ひとつの形」として「統一体」として感じられる形ではなく、部分部分で形を与えようとしているから、ごちゃごちゃしてしまっているのだ。さらに具体的に述べるならば、
MFC-7420/MFC-7820の液晶を囲む部分の角丸台形は上部のADFの形と連続性がない。連続性がない形は部分であり、統一感を殺している。
このようなことがブラザー複合機のほとんどの製品で見られる。
これは全く基本的なデザイン上のミスだが、プロダクトデザインの芸術的な側面であり、魅力を決定するために重要だ。
現在のキャノンとHP(ヒューレットパッカード)のプリンタは、上記の全ての点で合格点だ。
■(B)わかりやすい操作性のデザインの問題点。
これは購入前に判断できないが、上記、形態が与える感覚面のデザインの不出来から、操作性のデザインの出来にも期待できない。なぜなら形態のデザインが不出来であることは思考の上で簡潔さや統一性を与える努力が足りないせいであり、同じ思想をもっている集団が操作の統一性や簡潔さといった解りやすさを与える基本的な設計を、ユーザーインタフェイスのなかに、十分に与えているとは期待できないからだ。
家庭用のブラザー製ファックスを使う機会があったが、ほとんどの操作で常に使う「決定」ボタンが、とても小さく目立たなかったりして、何を考えているのかと思った。このようなことが複合機でもあるのではないかと私は疑い、購入を迷っている。
■まとめ
デザインは、まず操作方法の理解しやすさ・人間工学的な意味で操作しやすさ・誤解した操作がはじめから不可能な配慮・製品一個全体で統一的な美をもっている。などの条件を兼ね備えたなかに形態が決定されていなければならず、とても難しい。しかしユーザはそれを無意識・意識に正確に判断して購入を決定していることは間違いない。
