part 1から

Kさんは、非常に素直な人で、こんな若造相手に本当に良くしてくれた。

そして、信頼もしてくれた。

うちの商材やシステムに関して、色々と話をすると真剣に耳を傾けてくれた。

純粋なんだなー、この人は。と思っていた。

また、色々な人に引き合わせてもくれた。

もともと、福島県の出身で、兄弟にも話をしてあるし、色々なところを紹介するから是非いこう。

と子供のように、色々と誘ってくれた。

Kさんには、アポインターを4名雇用して、管理をお願いしていた。

基本的には、アポインターのを管理する仕事に対して、フィーを支払うということで仕事をお願いしていた。

そのほかに、ショッピングサイトを制作し、その運営を任せたりといった仕事をしていた。


それが、暫く続き。

4月の下旬かな、しばらくはなれていた嫁さんが戻ってきたといって泣いて喜んでいた。

「自分も新しい道を見つけた。若い社長と組み事になった。だからもう少し時間が欲しい」
と色々と話をして戻ってきてもらったようだ。


そして5月の上旬。

ちょうどゴールデンウィークの頃に、

「東京から、仲の良い親友がくるんだよねー。北海道を案内しなきゃ」
「嫁さんと一緒に案内する。」とはりきっていた。

ところが、五月の半ばくらいに話をすると元気がない。


どうやら友達夫婦がきたとき、何日かいた中で、一日だけが嫁さんと一緒で、あとはKさんが一人だったらしい。

とても落ち込んでいた。

そして、6月中旬。

俺の方も仕事か忙しくて、なかなかKさんと話せない時間が続いた。

「東京に仕事で用事があるから、29日から出張にいく」

とみんなにいっていた。


こっちも普通に受け止めていた。

そして29日の午後。Kさんは事務所を出た。

様子は普通だったようだ。ちょうど自分は用事があり、そのときいなかった。

そして、30日。

14:50分。うちの専務と話していて、Kさんに確認する必要があることが、出てきた。

すると、携帯が繋がらない。

専務から、携帯が解約されてるみたい。と電話がきた。

その瞬間


ドキーン となぜか心臓がなった。


すると、千歳警察署から電話がきたと社員から連絡があった。


折り返し、自分が電話したところ。


「Kさんが亡くなっていました。場所は恵庭の山中です。」

「遺書があったので、自殺だと思います。千歳警察署に前日手紙をポストに投函したらしく、本日届いた手紙に書いてあった現場にいくと、発見されました」

すごくショックだった。

死なないって約束したのに。

自分も安心しすぎていたのかもしれない。

だけど、なぜ。と思った。

そして、警察の人が

「家族と連絡がとれないので、見に行ってきて欲しい」

と頼まれた。

この時も不安になった。

連絡がとれないなんて、まさか?そういうことはないよね。


と思った。その瞬間には、すぐに自宅へ向かった。

part 3へ続く